2005年12月18日

良心

 

RIMG0006いやぁ、それにしても、今日は地球温暖化っていうのは嘘じゃないのぉ!っと疑うほどの寒さだった。 ほんと、今も寒い。明日も寒いらしい。大阪でもこんなに寒いのだがら北に向かえば向かうほど、凄く、寒いのだろうなぁ・ ・・・。 そんな寒い日の朝に引き渡しがあって、兵庫県の川西まで行った。そしたら何と、何と、家の回りに雪が積もっていたのだ。 ちょとした雪国のようで、思わず、スキーに行きたくなってしまった。写真は矢部達也建築事務所さん設計による住宅で、 ホームページには家を造るその過程も出ている。 御覧になって欲しい。

雪を見て思い出した。今から20年以上前、当時まだ学生だった頃、学生のスキーツアーというのが人気だった。 私も友達に誘われてツアーを主催するスタッフとして参加した。私はごくたまに参加するという至極適当なスタッフだったのだが、 その中心的人物だったひとりが、今里ロータリーと呼ばれている場所で「天然屋」というたこ焼き屋さんをオープンする事になり、 木村工務店の設計施工で店を造った。今、1周年記念セールをしているので、機会があれば、是非食べに行ってよね。と云う訳だ。 天然素材にこだわった、たこ焼き屋さんなのだ。

RIMG0049ついでにっていうのもなんなのだが、、最近カイロプラクティックとアロマテラピーの「AXIA」 という店舗をこちらも当社の設計施工で11月にオープンした。私も何度か施術してもらったが、実に気持ち良いのだなぁ・・・・。 それなりに綺麗で、お洒落なお店なので、サラリーマンの方も主婦の方もそれに、 ばぁーばぁーやじぃーじぃーと呼ばれている方々も是非是非体験して欲しいなぁ・・・・。 同じく11月に学生時代の友人で堺駅前で家業の鰻屋さんを引き継いでいる「鰻や竹うち」という老舗があり、 そのお店の改装工事を手掛けた。先日は30周年を記念して、うなぎとjazzなんていうコンサートなど催したりして、 確かに美味しい鰻なのだ。一度、堺まで鰻など食べに行って欲しいなぁ・・・・・・。そうそう、 今年はもう1件設計施工で店舗を手掛けた。 「 フルーツまつもと」 という果物屋さんだ。大阪三越が5月に閉店となり、その1階に入っていた老舗の松本商店さんがその大阪三越のすぐ近くに店を オープンした。RIMG213120051218_183733891こちらもこだわりの果物だ。三越のお客様を満足させていた果物の品質はピカイチだなぁ・・・ といつも関心させられる。是非是非味わって欲しいので、こちら もよろしくね・・・・・。こんな事を書き出すとあそこもここもと、 きりがなくなってくるのだが、インターネ ット上で赤ちゃんの母乳育児支援ハーブ専門店をオープンしている、「ハーブガーデンショップ」 というお店がありそのリアルな店舗を一年ほど前に生駒という場所で改装した。こちらもなかなか個性的なので、育児にお悩みの方、 よろしくね・・・・・。というわけで、その他、当社で施工して紹介しきれなかったお店の方、今回はゴメンなさい。

いやぁ、かなり脱線してしまった。話は戻って、その学生スキーツアーの中心的なもうひとりが体調を崩して、 車いすで病院生活を送っているという。そこで、皆で集まって励まそうという事になり、昨日、ミナミのポイントアフターという店に、 もはや40代になってしまった男女数十人が集まった。20年ぶりに会う面々ばかりなのだが、懐かしいというよりは、いやぁ、久しぶりと、 すぐお互いに溶け込んでしまうのが不思議なくらいだった。

そこでの友人との会話での事だ。「今の学生やったら、友達2・3人で、 見知らぬ人が乗り合わせるスキーツアーなんかに参加せぇへんでぇ。友達同士だけでしか行かへんと思うゎぁ」と・・・・・。なるほど、確かに・ ・・・。その当時の学生ツアーは、スキーというものを初めて体験する場でもあり、 見知らぬ人たちと一緒に旅行するということを楽しむ場でもあり、ちょっとした出会いの場でもあった。 そして何よりも企画した学生達にとっては、ちょっとしたベンチャー企業でもあったのだ。少し前、世間を騒がせて、 刑事事件まで発展した学生ツアーなどがあると、参加するほうも怖くて、参加できたものでないよななぁ・・・・。当時は皆、それなりのモラル・ ・・・・、があったかどうか危ういところもあるが、それなりの、「良心」のようなものは持っていたのだと思う。それにそれぞれが、 ちょっとした愛嬌のあるエンタテイナーでもあって、皆で一緒に面白可笑しく楽しんで、エネルギーを発散させた。

今、建築業界は耐震偽装というモラルの問題で苦しんでいる。当社と屋号が似通っていて、 ○○建設と○○工務店という違いだけの会社が世間を騒がせていて、こちらまで、萎縮し、神妙になってしまうくらいだ。ひとつ間違えば・・・ なんていう状況が、建設会社のどこかしこにでも潜んでいるように感じられるあたりが建設業界の持つ危うさなんだろうなぁ・・・・ と反省させられる。そのほかにも、株の入力ミスによる損失と利益の問題なんかもどことなく似通ったところがありそうだし、 小学生の殺傷事件や、塾講師の殺傷事件、などなど・・・・。どれもが、「良心」なんていう機能が働かなくなってしまったかのようだ。 なんだか、世の中全体がぎすぎすして、怖くて怖くて、いろいろなものにがんじがらめにして守られていないと、 な~んにも出来ない世の中になっていきそうだなぁ・・・・。あなたは「良心」持ってるのぉと聞かれれば、う~んと考え込んでしまう。 どちらにしても、自分自身への「気づき」を促される出来事が続く・・・・・・。

そうそう、病院生活をよぎなくさせられている友人はコンピュータでいうならハブのような役目をして、 当時の多くの学生達を結びつける役目をしてくれていたのだなぁ・・・・と思った。それなりに羽目をはずすこともあったけれど、 それなりの信頼感もあって、その人間の持つ「良心」のようなものに期待して集まっていたのかもしれないなぁ・・・・と、今にして思う。今、 病床にあって、彼は彼なりに、昔を思い出し、昔のように、友人どおしの再会を演出するという役目を願ったのだなぁ・・・・と。 今朝見た白い雪が様々な思いを結びつけさせた。

 

投稿者 木村貴一 : 2005年12月18日 22:45 « 教会で過ごすクリスマス | メイン | 忘年会 »


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