2008年01月20日

運命

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P1090938リフォームの相談にお伺いすると、30年以上前のキッチンをそのまま使っておられた。 よく見ると、ガスレンジが格好エエやん! 外国製かな?と、脳が反応し、昨年暮れにお引き渡しをした、 林敬一設計による京都銀閣寺近くの家のガスレンジの姿(右の写真)が一瞬、脳裏をよぎる・・・・。

よく見ると、サンウエーブ製だった。シンプルで使いやすそうだ。掃除だってしやすそうだ。いわゆる皿が付いていない。 今のガラストップタイプのガスレンジと同じような仕組みだが、こちらはステンレスで、五徳も大きくて、何だかカッコイイ。

今のデザインに目が慣れてくると、昔のデザインが新鮮におもえるのか。それともやはり、しっかりした設計デザインは、 何時の時代でも人の心を動かすのだろうか。そのデザイナーを想像してみる・・・・・。

デザインの進化ってなんだろうなぁと、おもわず考えこんでしまう・・・・・。

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今、会社の加工場で、吉野檜を加工している。大工さんが、「木を削っていると、散弾銃の弾が出てきたでぇ!、刃、いかれてしもた!」 と笑顔で話す。今までも何度か、そういう事があったと。

それで、少し、想像してみた。

吉野の奥深い急峻な山で、植林され、何百年も育てられた檜。その檜の木の前を通り抜けようとしたシカ。そのシカを猟師が猟銃を構え、 散弾銃で、狙い撃つ。命中したのだろうか。そのあたりの檜の木に散弾銃が無作為に撃ち込まれる。

ある日、その檜の木が、山から切り出され、吉野の山奥から奈良桜井の製材所に運ばれる。そして、加工され、木が木材となる。今度は、 奈良桜井から大阪のこの下町まで運び込まれる。大工さんが、その木材を構造材や化粧材とするべく、手加工を施す。あっ、「木」 の中から散弾銃が・・・・。

もう暫くすると、その木は、神社の骨組みとなって、何百年間、建物を支え続けことになる。 神社のお参りをする人々の心の支えとしての役割を担うのかもしれない。いやぁ、木にも不思議な運命があるものだなぁ・・・。

そうそう、あのカッコエエガスレンジの運命はどうなっていくのだろう・・・・。

そういえば、先日、奥方が、「たいへん、たいへん、銀行で、ガラガラ回したら、特等賞が出て、それで、加湿器が当たってん!」 「やっぱり待ち受け画面にミワサンの金運画像使ったからやわぁ!凄いわ!」と。

STIL0001何が凄いねん。ついに三輪山にある三輪神社が、お守りだけでなく待ち受け画面をつくったのかと思って、 長~い話をよくよく聞くと、美輪明宏の写真が数種類あって、それを待ち受け画面に使うと、運が良くなるらしい。 その写真を待ち受け画面に使った、その五日後に大当たりをしたのだと。ほんまかいなぁ・・・・。

運命とは不思議なものだなぁ・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2008年01月20日 15:59 « お餅つきという文化 | メイン | 家守り・会社守り »


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