2010年09月12日

サヌカイト石の風鈴

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デッキに、路地と路地の隙間があって、それが、西から東に抜けていて、そこに、心地良い風が通り抜ける。四国うどんツアーをした時に、屋島で、サヌカイト石を3本束ねた、風鈴を買った。西風が通り抜けると、そのサヌカイト石がぶつかりあう響きが、不思議な音色をかなでる。その音を聞いて、今日は、風が吹いていのだと知ると、その前の椅子に座って、涼む。ただ難点は、時として、路地の、汚水が、臭い、漂う事。草木や海の臭いでないところが、大阪の下町なんだろう・・・・・。

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先週の無謀なランニングの御陰で、月火水と、足腰が筋肉痛に見舞われ、年が取るにつれて、2、3日後にその疲労がやってくることをあらためて、実感する。家のまん前に、テラサカキヨシという整骨院があって、うちの息子など、まるで、お風呂屋さんにいくような感覚で、マッサージに通う。私も、日月と施術のオニイちゃんに、失笑されながら、マッサージを受ける。木曜あたりから、膝まで痛くなる始末で、ツイイター上では、
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kotobanoieSep 05, 1:24pm via Twitter for iPhone

笑える。昔の人はそういうのを、なんとかの冷や水、というてます。無理したらあきまへんでー。健康のことを考えるのは健康に悪い。@kimuko_3 「走る。」が更新
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こんなコメントを頂戴し、まさしく、その事をひしひしと感じる今週だった。それでも、週末になると、体の痛みもなくなって、人間の身体のオモシロさを見守るうちに、今朝も、朝から、走ってみる気分になって、流石に、息子と奥方は、文化祭があるからという、言い訳のような、まことしやかなお断りを頂戴し、それで、独り走る。

清見原神社に行くと、掃除をしている、「オッチャン」に、「今日は、雪降るでぇー」と言われる始末。大阪城内を走る事を止めて、そのまま折り返し、あの入り乱れた、鶴橋の商店街の中を抜け、コーリアンタウンを抜けて、50年来の取引の岡房商店という材木屋さんの前で、私の肉体は、走る事を止め、あと2kmほどは、歩く。それにしても、朝6時の大阪城の人の多さには、驚く・・・・・。

筋肉痛も少しあるでぇ。脱水症状も少しあるでぇ。と肉体が告げている。その身体と共に、例の西風で、涼みながら、ブログを書く、いまここ。こういう心地良い疲れの時は、確かに、クーラーの冷気より、「自然風」が、より心地良く感じる。サヌカイト石が独特の高音を鳴らしながら、風の存在を告げていて、こういう自然風を、どんな工夫で、家の中に取り込めば良いのだろうか・・・・・・と、日増しにおもう。

 

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先ほどのコメントをもらった、コトバノイエのカトウさんからソトメシのお誘いがあって、ランニングでボロボロになっている肉体を引きずって、参加したのが、先週の日曜日の事で、築後5年が経過すると、草木も落ち着き、とってもエエ雰囲気。ソトとウチの心地良い繋がりを建築的に創造したところに、設計者ヤベさんの、力量をあらためて感じた・・・・・。

DSC09498リフォームの現地調査が続いた週でもあって、最近は、設計のスタッフが、キッチリと測量をしてくれるので、猛暑のなかで、私は、見るだけですみ、あらためて、この場をかりて、スタッフに、感謝するのだけれど、長屋の階段室にブルーススプリングスティーンのポスターが貼ってあったのがとっても印象的だと思えたのも、その御陰。

DSC09538 ある家のリフォームの現地調査に行くと、応接間が、レトロなエエ雰囲気でなかなか良い。かといって、イマという時代に、応接間という間が必要なわけでもなく、いわゆる、LDKの一部や寝室として、残すとか、壊すとか、再生するとか、組み合わせるとか、その他様々な方法を使いながら、カコとイマとミライの心地良い繋がりと関係性は、どのような姿なのだろうか・・・・・と、おもう。

─────────── 2010年のお盆休暇 「軽井沢と小布施のホテル」 ───────
DSC09223 確かに、レトロとか、クラシックなホテルの魅力とは、いったい、なんなん。とおもう。カコの建築が、イマ、魅力的に感じたりするのは、どうい事なのだろうか。と考えて見たくなる。軽井沢では、クラシックホテルと呼ばれる、万平ホテルに宿泊。新館のクラッシック風な客室に泊まった。
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DSC08903小布施では、桝一客殿という、古い土蔵を移築改修したホテルに泊まる。  一生懸命に、リノベーションをした。というのが、ひしひしと伝わる感じ。中2の息子に、どちらのホテルが好みかと聞くと、こっちの方が、ゼンゼンエエワ。と語った。

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万平ホテルの、ロビーの空気感や、あのカフェテラスには独特の魅力があって、軽井沢という気候風土の魅力も含めて、コトバノイエや、うちの家のソトとウチの関係性と繋がりとは、ひと味違う、心地良さ。桝一客殿には、ソトとウチの繋がりよりも、内装。土蔵をモダンにリノベーションしたベットルームとリビング。古風な外観の中にある、見た事もない、モダンな浴槽とシャワールーム。高級なセラのシャワーを体験出来たのは、良かったかね。そうそう、土蔵を改造した図書室は、とてもエエ雰囲気。

そういえば、軽井沢の星野リゾートも訪れた。話題のホテルと話題のショッピングタウンのハルニレテラス。どちらもソト空間のテラスが、とっても心地良い。星野温泉トンボの湯も、露天風呂が魅力的な建築。キャンプのあとの朝湯だったので、なお一層、快適に感じたのだけれど、入浴料はチョイ高めかね。ハルニレテラスの繁昌を体感し、星野リゾートの躍進の秘訣を垣間見た・・・・・・。

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───────────── 2010年のお盆休暇 つづく かも ─────────────

二つのホテルに泊まり、話題のホテルを見て、今、振り返ってみると、ソトとウチとか、カコとイマというような問題をどのように解釈して、建築として、どうのように、生かせば良いのかね。と考えさせられる。これからも、いろいろなところで、様々な手法が試されていくのだろう・・・・。そういえば、新築なのに、古い建物のリノベーションの如く見せるのを、コスプレと名付けたのは、建築家のヤベさんで、そんな話題が、先週のコトバノイエの宴会の会話にあがっていた・・・・。

と、西風に吹かれながら、このブログを書いていると、そうそう、何よりも、イマという時代は、自然エネルギーの活用を忘れては、アカンでぇー。と、時折、サヌカイト石の風鈴が、カランカランという不思議な高音をたてながら、主張している・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2010年09月12日 17:04 « イヤホンとモノと縄文土器 | メイン | 走る。 »


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