2013年11月10日

木村家会議

清洲会議を映画館で見る。今日は映画が、10日で、1000円の日、らしい。「まちのえんがわ」の生け花ワークショップが終わったのが午後5時で、片付けやらなんだかんだして、急いで夕ご飯を食べ、奥方と高校生の次男と3人で、自転車に乗って、そうそう、私は、もはや自転車に乗れなくなってしまった母愛用のママチャリに乗り、奥方と次男は、ここだけの話ですが、身長1m80cmを超す高校生になるサッカー少年と大阪のオバチャンとの妙にヘンな光景の2人乗りで、ま、とにかく、布施の映画館まで自転車で5分ほどで、夜の7時上映に滑り込むように到着し、いや、それでも、ポップコーンとコーラを買う時間だけは残っていて、3000円とカップル用のポップコーン&コーラセット700円で3700円也。

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午後から激しく雨が降ったり止んだりする中、「まちのえんがわ」の加工場では、横澤さんによる生け花ワークショップがあって、横澤さんによる、生け花の実演は、まるで建築空間をつくるような雰囲気で、花台や器や花や実や草や枝や加工場の空間が、それぞれがある「関係性」を構築しながら、「生け花」として完成し、それを見て、エエなぁ・・・と、感嘆した。

そのオーラを浴びながら、参加者それぞれが、ブーケを造り、生け花をし、その創作する姿を眺めている時間は、とっても心地良い空気感が漂っていて、それに、それぞれが完成した生け花には、それぞれの個性が反映されていて、画一的でなく、その生け花が並んだ佇まいを眺めていると、なんだか、とっても幸せな気持ちが湧き上がってきた。
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「生け花の持つ力」をあらためて感じて、それぞれの家庭のテーブルに、こんな生け花が、毎日、置いてあったら、幸せで、家庭円満になるのだろうな。と想像するのだけれど、それにしても、テーブルの上の生け花って、心にちょっとした余裕とお金にもちょっとした余裕がないとできないのだろうなぁ・・・。

そういえば、早朝になんとなく目覚めると、曇り空で、それに、なんだか腰が痛くて、そうそう、昨日は、社員だけの遠足の日で、ゴルフ組と釣り組と温泉組に分かれて、それぞれ楽しんだのだけれど、今回から、若い社員6名が、初めてゴルフ組に参加して、とっても賑やかなゴルフ組になって、それなりに嬉しかったにもかかわらず、私は相変わらずのヘタな成績で、ま、それはさておき、ラウンド前に、防水工事のツジイエさんからゴルフのレクチャーを受けて、打ちっ放しを50球ほどし、それが、腰の痛みの原因なのだな・・・・と、朝の枕元で、前日の出来事を思い起こしながら、自転車に乗れそうもない天気に、ちょっとほっとして、再び熟睡した。

それで、朝8時過ぎ、次男と一緒に朝食を食べ、私はコンピューターで、会社のサイボウズに入って、メールなどをチェックし、次男は、いつものようにキッチンの大テーブルで、教科書をあちらこちらに広げながら勉強をするものの、それが、高校生に、時としてよく起こる、ふて腐れている姿があって、それを見た「私」こと親父が、これもよくある、叱咤激励の行き過ぎという過ちを犯し、そんなこんなが、大きく行き違って交錯し、親子喧嘩が始まってしまい、次男は激怒しながら家を飛び出してどこかに行き、「私」も家を飛び出して、「まちのえんがわ」の準備にむかい、奥方は呆れ返るという、どこの家庭でも一度は起こりそうな出来事が勃発してしまった。暫くして、ゴメンという、親父としての気持ちが湧き上がってきたことも事実なのだけれど、こういう時の親子関係の修復ほどムツカシイものはないのだと、長男の時も何度も何度も験しているのに、懲りずにやっぱり同じ出来事が起こるわけ・・・・。

その「出来事」を、奥方が、修復するために、メールなどで、清洲会議のごとく根回しを試み、偶然にもその当日に催された「まちのえんがわ」ワークショップの「生け花」が、私の心を大きくもみほぐしてくれるという、講師のヨコザワさんと参加者の皆さんに感謝したい気持ちにすらなる訳で、それに、珍しくも私の親父自らが、市場のお肉屋さんで、ステーキを買ってくれていて、その夕食の重みと旨みが、父と息子と母のしこりを和らげてくれるという、役目を担ってくれて、その上に、三谷幸喜の清洲会議を布施の映画館で、3人で見る予定が既にブッキングされているという、そんな状況下での、親子3人で、ポップコーンを食べながら見る「清洲会議」。

日本史上、初めて、会議の席上で歴史が動いたのが清洲会議らしい。木村家史上、初めて、一日の偶然が重なる出来事の連続性の中で、会話することなく親子関係の表面上の修復をみた訳で、いやいやしかしながら、清洲会議の秀吉のように、天下を取ることを目指すと、その後の骨肉の争いと滅亡を招く訳で、ここはやはり、お互いに、天下や一番を目指さず、「普通の人」を目指す方が、良さそうにおもうのだ・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2013年11月10日 23:59 « 月夜の晩と日の出の朝の出来事 | メイン | JAZZ的 »


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