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2014年08月31日

流しソーメンと「カウンター」とNYの休日3

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会社近くに住む、とんちゃんが、夏の終わりを惜しむ子供たちとオトナたちのために、流しソーメンをしようよと言い出して3年目になる。今年はもう少し建築的な設えをきっちりとした「流しソーメン」とするべく、竹をコの字型に組んで、皆で流しソーメンを囲みながら食べられるようにした。それに、まちのえんがわワークショップの時と同じようにカウンターとテーブルを設えて、世代を超えたコミュニケーションの場を願ってみた・・・。夜はスナック微笑みがえしと称して浴衣姿のチーママが並ぶカウンターバーをセッティングし、ちょっとだけオトナの妖しいコミュニケーションを楽しんだりして、とっても楽しい一日を過ごした。いや、何よりも、「子供達の歓声」に癒された一日だった・・・。

IMG_6135そうそう、「NYの休日」でのコト。最終日はブルックリン地区で過ごすことになって、その日の午前9時30分発の飛行機に乗る予定だったが、きっと、まだまだNYを楽しんでいたかったのだろう、深夜の1時を既にまわっていたが、オーソドックスなバーの「カウンター」でお酒を飲んでいると、隣に座っていたプエルトリコ出身の3人組の男性が話かけてきて、今朝おまえは日本に帰るのか・・・なんて調子で話がはずんだのだとおもう。私は英語がほとんど出来ないが、同行してくれていた、JAZZ歌手のコガマリさんの英語力と通訳のおかげで、きっと話がはずんだのだ。今日は、俺のおごりで酒を飲め!なんていう勢いで何杯かおごってもらい、ラテンダンスを教えてあげる!と言われて、手に手を取って教えてもらいながら一緒にダンスをし、アメリカの野球選手がよくやるような、拳と拳を付き合わせてイェーと挨拶をかわす儀式を何度も何度も繰り返しながらハグをし、プエルトリコに遊びに来い!日本に遊びに行く!とかなんとか言いあいながら、ちょっとした馬鹿笑いとハグを繰り返して、とっても印象的なNY最後の夜となった。いや、きっと、あの夜は、「インターナショナル」とか「グローバル」っていう気分に癒されたのだなぁ・・・。

今日、流しソーメン&スナック微笑み返しをこんな「カウンター」を設えて、やってみると、子供たちとも「カウンター」越しの微妙なコミュニケーションがあるわけで、NY最後の夜の「カウンター」での出来事も思い出しつつ、それにしても建築的設えとしての「カウンター」は、さまざまなコミュニケーションがまきおこる不思議な「装置」だなぁとあらためておもう・・・。いったい誰が最初に「設計」したのかね・・・。

追伸 
NY最後の夜はホテルに帰ったのが深夜3時を回っていて、2時間ちょっとだけ寝て、ホテルをチェックアウトし、ケネディー空港に向かったのだけれど、本日も、お昼から流しソーメンをはじめて、スナック微笑みがえしが終わったのが午後11時を回っていて、10時間以上も「こんなこと」してた訳で、もはや到底ブログをしっかりと書ける「メンタリティ」ではなく、気付けば深夜1時50分で、そんなこんなで、今日はこのあたりで、とっても中途半端なブログとして終えて、明日のシゴトに備えて寝床に向かおうとおもう。

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2014年08月24日

建築と「顔写真」とNYの休日2

まちのえんがわ建築模型製作ワークショップが本日の日曜日のお昼からあって、1回目の吉村順三の軽井沢の山荘、2回目の安藤忠雄の住吉の長屋と製作し、3回目の今回を何にしようかと木村工務店の設計部の3人と相談している時に、コルビジェのサヴォア邸とかが候補にあがったのだけれど、そりゃぁ、大きすぎて、時間内の製作は無理でしょぉ!となった。それでいけば、フランクロイドライトの落水荘も製作してみたいが、当然ながら3時間ほどの時間では、やっぱり到底無理だろう。じゃあ、コルビジェの小さな家でも良さそうだが・・・、なんて話しながら、建築の雑誌をパラパラめくっているうちに、藤森照信の高過庵が目にとまり、これどぅ・・、そうですね、これいけそうですね、試作作ってみますわ。なんてのりで、「タカスギアン」が、今回の製作模型に決定された。

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参加者全員の模型を並べてみると、こんなコテージが立ち並ぶリゾートを造ってみたいなぁ・・・、こんなリゾートへ旅してみたいな・・・と想像を巡らしてみたのだけれど、DSC05917そうそう、この「高過庵」を実際に見たのは、偶然で、「旅の出合い(北斎富嶽三十六景 甲州 )」にその時の記録があって、この時期あたりから「建築巡礼」を「旅」の楽しみに組み入れてもエエかなと思えるようになってきた。建築を志すひとたちにとっDSC05918ては、二十歳代から実際の建築を見て回るというのは、とっても大切なコトなのだけれど、「私」の20代30代40代のそれぞれの「旅」に「建築巡礼」の要素など、あまりメインでなく、50代にして、ようやく、それが楽しくおもえるようになった。十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。なんて言霊があるが、ようやく、50にして天命を知り建築を志す「私」なのかもしれない。

メンタリティというコトバは、(意識する心理状態のこと。行動や発言の根底にある、通常、表に出てこない心理的な、人それぞれの、内部統制の状態。合わせこみをしてない場合は、持って生まれたもの、環境によって、人によっては、ばらばら。)なんだそうだが、私のメンタリティを形成する要素に「建築」があるわけで、それも建築を設計するという要素以上に、リアルなものとして建築を完成させる経験値が、心理的な何かを形作ってきたのだとおもうのだけれど、もうひとつは、20代に「JAZZ」のレコードを毎日のように聴き続けたコトが、私のメンタリティの何かを形成しているようにもおもう。勿論、それ以上に、祖父母や両親や子供など「家族」とか、奥方をはじめとする「女性」とか、精神世界のブッタをはじめとする数名の「精神世界の巨匠」の影響もあるのだろうし、最近では「会社」というそれも「木村工務店」が大きく影響しはじめているのだろうし、小路とか生野区とか大阪という身近なところから日本という国まで含めた「風土」の影響も大きいのだろうし、まだまだ、考え出したら切りがない・・。

その私のメンタリティの何かを形作る「建築」と「JAZZ」が「NYの休日」と必然的に結びつく訳で、「建築巡礼」を旅のメインテーマとして楽しめる歳になったコトも手伝って、その「NY建築巡礼」をナビゲートしてくれたのが「長男」で、ちなみに彼は、W大の文学部に「長期滞在」しながら、後半は建築の専門学校とWスクールし、卒業後は、代官山にあるM設計で、建築の設計を学んでいる身で、文学部サブカルチャー好きの下地があるからなのか、もはや私を遙かに上回る有名建築の知識があって、この「NYの休日」でもインターネットと本を駆使して、NYのビル建築は勿論だが、フランクロイドライトの落水荘やルイスカーンのエシェリック邸やフィシャー邸の正確な場所を調べあげて、NYから往復1200kmレンタカーの旅を二日間で決行する事になった。

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ブルックリン橋で、NYの高層建築を背景にして写真を撮る若者たちで、まったく日本的でない光景で、あらためて、いまNYにいることを実感した最終日の写真なのだけれど、「私」も建築を背景にして、様々な場所で、自分撮りしたり写してもらった訳で・・・。

リアルタイムの「フェースブック」上では・・・・


 木村 貴一 8月11日

ニューヨーカー。

写真: ニューヨーカー。
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 木村 貴一 8月11日

ニューヨーカーというよりも世界一のおのぼりさんの仲間入り。

写真: ニューヨーカーというよりも世界一のおのぼりさんの仲間入り。
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    •  Kitamura Keisuke
      お祭りですか?すごい賑わい!木村社長これで晩御飯検索してください。New Yorkerのステーキハウスです。 http://newyork.navi.com/special/5041420
      誰もが大好き♪NYのステーキ特集。香ばしく焼かれた分厚いお肉にかじりつきたい!肉の種類から焼き方までステーキオーダー時に役立つステーキガイド。
    •  木津田 秀雄 今度は顔も写ってますよ!
    •  木村 貴一 タイムズスクエア、光り輝いてたわ。じゃあ、ステーキにしょか。
    •  ネルル プチ なんか素敵なお土産をください
    •  榊原 節子 木村さん。なんか、とっても笑った写真です。楽しそう!で、ちょっぴりウラヤマシイ
    •  木村 貴一 長男との二人旅なんです。また、お会いした時に、旅の話でも…。
    •  橘 明夫 そういえば盆休みでしたね(^_^;)
      次の写真は口まで写ってそう(笑)
      良い休暇を♪
    •  大塚 伸二郎 ちょっとずつ、顔の全景がわかるやつですね。
    •  橘 明夫 大塚くん
      あんまり言うと、逆に戻るかもしれませんよ(笑)
    •  榊原 節子 ぜひ! 近々、イベント、セミナー行きますね!
    •  木津田 秀雄 やっぱりライブハウスでしょ!!
    •  川田 亮一 似てる。気付いてませんでした。
    • 大村 拓也 貴一さんは毎回顔ちょこっと写ってるだけやのに、後ろの大きい子いきなりほぼ全貌が明らかになってる笑
    • 佐藤 稔 凄く素晴らしい感じです。うわぁーって伝わり嬉しくなります。
    • 木村 貴一 そうそう、キタムラくんのメッセージに従って、昨晩、キーンズで、ポータハウス食べてきましたわ。
      • 木村 貴一さんの写真
    •  巽 光三 http://www.nycparamount.com/
      Paramount Hotel | New York Hotel | Times Square Hotel

  木村 貴一 8月11日
ミース、シーグラムビル、あっ、美しい。
写真: ミース、シーグラムビル、あっ、美しい。
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    •  太田 康仁 僕がニューユークに初めて行った時に、最初に所長に連れて行ってもらったのがシーグラムビルでした。
      所長いわく、”ニューヨークの他のビルは、これから始まった”。
      なんかメッチャ納得した思い出があります。やっぱシュッとしてますね
    •  木村 貴一 確かに。
    •  木村 貴一 中から見える天井の照明がエエ感じで。
    •  太田 康仁 なんか、”どっしりしてるな!”と感じた思い出があります。また行きたい!

 


  木村 貴一 8月11日

サーリネンがエエ。

写真: サーリネンがエエ。
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木村 貴一 8月12日

グッゲンハイムへサイクリング

写真: グッゲンハイムへサイクリング
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NYから500kmドライブして、落水荘へ。

写真: NYから500kmドライブして、落水荘へ。
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    •  薩美千佳 うぉぉぉ〜!!落水荘☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
    •  加藤 博久 かぶれて戻って来てください。
    •  吉田 公彦 あ、とうとうそこまで僕たちが学んだアメリカの建築史をあるいておられますねえ!
    •  Kentaro Masuda わぉ!ステキすぎます。
    •  阪口 勝行 素敵な夏休みですね。
    •  今井 貴恵子 素晴らしい〜
    •  大塚 伸二郎 実際見ると、スケール感がイメージと大分違うとか。ええですね〜
    •   加藤 博久 ライトXマイルス期待。
    •  Noriko Otsuka わあ〜!!!
    •  木村 貴一 カトウさん明日の朝で、そろそろ建築巡礼遊び終えて、夜遊びますわ。
    •  藤村 信夫 すごい!もっと写真みたいです。
    •  加藤 博久 木村家本舗で報告会しましょ。
      「シャチョーのニューヨーク漫遊記」
    •  木津田 秀雄 左したに幽霊が!と思ったら社長でしたか。うらやましい〜。大学一年の時にパースを描かされましたが、その美しさを理解できずに描いたのでやたら横長になっちゃった事を思い出しました
    •  木村 裕美 顔いらん。
    •  大瀧 珠乃 うらやましい〜
      今設計中のある会社のテーマが落水荘です
      また、土産話楽しみにしてますね
    •  澤木 久美子 いいな~、いいな~いいなぁ~~~~!!
    •  居藏 宏幸 うわぁ〜!!!かっこいいです〜♪


 木村 貴一 8月13日

ペンシルベニア大学のルイスカーン、俺も建築志そうかな…。

写真: ペンシルベニア大学のルイスカーン、俺も建築志そうかな…。
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木村 貴 一 8月14日

カーン、エシェリック邸、なんと、住人の方に中を案内してもらった…。

写真: カーン、エシェリック邸、なんと、住人の方に中を案内してもらった…。
108人が「いいね!」と言っています。

    •  加藤 博久 あ、ここは羨ましい。
    •  加藤 博久 顔は大きいけど、抜群のスケール感が伝わってくる。
    •  木村 貴一 大きいけど、カワイイってコトですよね。
    •  加藤 博久 あ、「家のほうは」が抜けてました。
      つまり、裕美さんと同じ意見です。
    •  野田 優介 一生で一度見てみたいです。我が家の計画はこの邸宅から始まりました。

 


 木村 貴一 8月14日

フィシャー邸でカーンの旅も終わり。とにかくカワイイのだ。

写真: フィシャー邸でカーンの旅も終わり。とにかくカワイイのだ。
97人が「いいね!」と言っています。

    •  青木 麻純 シャチョウ「ですよっと…。」がないですよっと…
    •  加藤 博久 「サカネくんの家」に負けてるんちゃいますか。


  木村 貴一 8月15日

MOMA、流石、美しい、中庭

写真: MOMA、流石、美しい、中庭
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 木村 貴一 8月16日

ブロイヤーのホイットニー美術館へ

写真: ブロイヤーのホイットニー美術館へ
64人が「いいね!」と言っています。

    •  巽 光三 ホイットニーいいですよね。


これが、フェースブック上にアップした「建築と顔写真」で、それに対して現地と日本の間でリアルタイムのコミュニケーションがあり、ここにあるコメントに励まされたり刺激を受けたりしながら「NY建築巡礼」を続けた訳で、この場を借りて、あらためて、コメントを頂いた皆さんに感謝申し上げると共に、このブログを書きながら振り返ってみると、それはなんだかエエように言い過ぎだけれど、芭蕉が旅に出て俳句を詠んだように、いまここの「メンタリティ」を「建築と顔写真」と共に、伝え、シエアーしたかったのだとおもう・・・。

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2014年08月17日

ニューヨークの休日

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有名な「ローマの休日」という映画があり、このお盆休暇のニューヨーク旅行を、大阪人として、当然ながらベタなタイトルでいくべきで、それなら「ニューヨークの休日」とか、「ニューヨークの恋」とか「ニューヨーク、ニューヨーク」とかになるのだろうが、そもそも長男27歳と父55歳の二人旅であり、私は英語が話せないので、NYで恋など出来るはずもなく、もちろん、そんな恋を求めて旅立てるはずもなく、ま、とにかく、そもそもの始まりは、次男が高校三年生で大学受験を控えて、家の中は遊び気分満載のお盆休暇に絶対にして欲しくないというのが、奥方からのたっての願いで、何処でもエエから独りで海外へ旅に出掛けろ!それにJALのマイルも溜まっているし。このコト理解できるはず!というのだった。

いわゆる「観光旅行」になるのは気が進まず、10日から17日の1週間で、ぶらりひとり旅としてアジアか北欧か東欧かアフリカを巡るのも良さそうだが、生憎、今までの自分のライフスタイルに、海外ひとり旅はなく、そう考えると、誰か知り合いがそこに住んでいる場所を目指して、その力を借りながら、ひとりうろちょろするのが良さそうに感じるのだった。そうそう、1年ほど前に、大阪出身NY在住20年のJAZZ歌手のコガマリさんという女性が、友人の鰻屋タケウチくんとそのお友達たちとして、一緒にうちの家で食事をした経緯があって、そこを頼りにしてみようかと思いついたのが半年前の出来事だった・・・。

春のある日、娘と母の二人旅というのは良く聞く話だが、息子と父の二人旅はそんなにないでぇ!二人でNYに行って建築を見てきたら!このチャンス逃したら一生ないと思うわ! と、結局は、奥方の手の平の上で遊ばされている「私」なのだけれど、長男は、NYにお金出してもらって行けるのなら、別にほんとにどっちでもエエんやけど、ま、オヤジの面倒見たってもエエでぇ、ゆうとくけど、しぶしぶ、行ったるねんでぇ、わかってる。と、捨て台詞のような、屈折した喜びの表現のような有難いおコトバを頂戴し、長男と二人旅のニューヨークの休日が始まるのだった。

前回のブログに書いたように、10日の出発日の大阪周辺に台風が上陸し、成田まで行かないことには、NYに行けず、それが、予約してあった伊丹発成田行きは天候調査のため出発するかしないかの状況で、結局11時に、新幹線で東京まで行って、そこから電車で成田まで行こうと、決断し、どしゃ降りの雨の中を奥方の車で送ってもらって、新大阪駅に到着すると、大幅に遅れる列車が続出していて、切符売り場も長蛇の列で大混乱状態で、こうなれば、自動販売機で自由席だけを買って、一番早く到着しそうな、のぞみに飛び乗ろうと、係員に聞くと、大阪始発ののぞみが15分後に出発しますといわれ、大きなスーツケースを引っ張りながら移動して、ホームで待っていると、ひとつ向こうのホームに到着するのぞみが先発するので、そちらの方が早く東京に到着しますとアナウンスがあり、またえっちらおっちら重い荷物と共に走って、そのホームで5分ほど待っているうちに、台風上陸地点の明石辺りで、のぞみは停止しました、先発は大阪始発のホームに代わりました。といわれて、また、大きなスーツケースを押しながらそちらのホームに着くという、まるでダサイ、コントのような状況で、コントのように汗を流すのだった。

電車に乗ると自由席は満席で、スーツケースを置く場所もなく、指定席の空き場所を探して、なかなかやってこない車掌さんをようやく捕まえて、なんとか指定席の空きに滑り込んだものの、富士川あたりを超すまでは到着時刻は、未定ですといわれる始末。その上、東京駅から成田までの電車も止まっていて、あたふたと、どうすれば良いのかと、長男にSMSメールで相談すると、ネットを調べてくれて、八重洲口から、30分おきに出ているリムジンバスは順調なのでそれに乗れば・・・。という返信があった。そうそう、息子は東京在住で、成田空港で待ち合わせをしていた。

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ちなみに、出発時刻の2時間前にお越し下さいという指定通りの時間になんとか成田空港に到着し、飛行機なら1時間遅れの出発で、出発1時間前到着になっていたらしいが、企業のリスク管理を考える「私」の立ち位置で、一か八かの飛行機の発着に賭けるのは無謀で、「私」そのものへの信頼性も失われてしまう可能性もあって、結果これで良しとして汗ばんだ自分を納得させるのだった。そうそう、今回の旅は、携帯電話でインターネットの情報を仕入て、グーグルの地図を使い、SMSやフェースブックでメッセージをやりとりするコトで、「抑揚」がある、面白い旅になって、「情報」の使いこなし方とか、「リスク管理」とか、妙なコトを学びながら、「NYの休日」がスタートするのだった・・・。

・・・リアルタイムのfacebook上では・・・
旅立てるかも。 — 木村 貴徳さんと一緒です。
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  • 高山 佳久 僕は7:20頃から足止めです。お気をつけて。

  • 加藤 博久 Have a nice trip !

  • 木村 貴一 成田まで、けっこう大変なおもいした…。

  • 榎本 真由美 気をつけて行ってきてください~*無事を祈ってます☆

  • 加藤 博久 NYでぜひもっと大変な思いを。
    でもその前に長時間密閉に耐えられるかなあ。

  • Akie Hanafusa 素敵な親子旅をNYで満喫してきてください♡꒰ღ˘◡˘ற꒱✯*・☪:.。

  • 今井 貴恵子 NYですか!
    えーですね〜
    私もまた行けるよう頑張ろう

  • Kitamura Keisuke お土産はHERSHEY'S Cookies 'n' Creme Candy Bar king sizeお願いします。スーパーでもキオスクでも売ってます。

  • 木村 幸男 行ってらっしゃーい‼︎

  • 小吹 美由紀 NY! いいな~。
    楽しんで来て下さいね。
    いってらっしゃーい (^o^)

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2014年08月10日

お盆休暇がもたらす何か

台風が接近し、どんどん雨が激しく降り、なのに、今日からお盆休みで、伊丹から飛行機で成田まで行こうとしているのだけれど、飛行機が飛ぶのかどうか、ウエッブでJALのサイトを見ると「*」マークが表示されていて、大阪伊丹空港 台風のため天候調査中です。発着出来るかどうか未定で、払い戻し出来ますよ。という表示らしい。ならば、新幹線を使って、成田まで行けば良いのだろうが、なんでも、台風は午前中に近畿地方を通過するらしい。搭乗時刻は14時35分で、飛ぶような気がするが、もし出発しなければ、その4時間後に成田から海外に行く予定の飛行機に乗れなくなる・・・。それで、新幹線で行くと決断すると、12時10分新大阪発ののぞみに乗れ。みたいなシミュレーションが表示されて、徐々に激しさを増す雨音に微妙な緊張感を増幅させながら、日曜日の朝にブログを書く「私」。

今年の木村工務店のお盆休みは8月10日(日)から8月17日(日)までの一週間で、本来なら13日から始まるのだけれど、弊社の会長が亡くなった事もあり、休暇を取りやすい今年のカレンダーだった事も重なって、ゆっくりとお休みを頂戴する事にした。

いや、実は、今年のお正月過ぎに、このお盆の期間に、海外旅行に行くわ。と、まだその時は、健在だった会長に相談していて、ま、行ってこいや。みたいな事だったのだけれど、それよりも、このお盆のあたりに、会長が亡くなるかもしれないという「Xデー」が訪れる可能性を医者からも示唆されていて、ま、海外旅行はダメになる可能性が高いし、1ヶ月前にキャンセルだな。と、そんな心境だったが、GW前の4月30に唐突な親父の死がやってきて、あたふたする3ヶ月が過ぎ、初盆を迎えるにあたって、旅行のキャンセルも再び考えたが、滞りなくお盆前に納骨も終え、曹洞宗である住職さんが、昨日の9日に初盆の法要を営んでくれて、背後からかすかに聞こえる、行ってこいや。というコトバを背に受けて、そんなこんなで、出発日の朝の台風接近と共に、なんだか、今年の「私」のお盆休暇は、ちょっと特別で、なんとなく特異なお盆休暇となるのかも・・・。

でわ、皆さん、良いお盆休暇を!

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2014年08月03日

清く正しく美しく

オウチを新築やリフォーム工事したご縁で、宝塚大劇場の9列目ど真ん中の席を入手できる事になり、奥方と二人で宝塚歌劇を見に行ったのが、木曜日午後3時からの公演だった。なんとなく機会があれば、一度見てみたいという、エエ加減な興味本位の気持ちだったので、チケットが手に入り、その日、その時間が迫ってくると、なんか場違いな劇場に、おどおどしながら歩いて、きょとんとしながら座っている「私」の姿を想像してしまい、ちょっとだけ憂鬱が押し寄せてきた・・・。

昨年に奥方が友達と宝塚歌劇を見に行って、それがとっても良かったらしく、そのうえ一緒にいった友人に、隣の席に座ったおばさんが、あのひと、もとヅカのひとですか?と、うちの奥方をさして、そう言ったらしく、それは、とっても大きな勘違いなのに、えらく舞い上がって家に戻ってきて、それ以来、奥方は急に宝塚ファンになってしまった訳で、機会があれば、一回だけ一緒に見に行こうと誘ってくれていて、それまで全く興味がなかったヅカなのに、潜在意識のどこかに一度は見てもエエか、みたいな刷り込みが為されていたのだとおもう、ひょんな事からそれが実現してしまったのだ。

劇場周辺から独特のムードが漂い出していて、車道よりかなり上がった歩道を花の道というらしいが、そんなアプローチの設計と目指す大劇場の建物の赤い洋瓦とベージュの壁の組み合わせが、タカラヅカを象徴する建築として成立させたのが、「建築の力」なのだろうが、ま、そんなコトより、歩くひとがほとんど女性で、その年齢層と服装とそのムードが、既にタカラヅカ的で、きょろきょろしながら歩く私の姿があり、横に奥方が歩いてくれへんかったら、独りでは気がひけて歩きづらいわ、なんて心境でひっそりと歩く。開演まで少し時間があったので、レストランで珈琲を飲んだのだけれど、ああいう年齢層のタララヅカファンの女性の塊から発生するタカラヅカ的おしゃべりが、レストラン内に独特の音を響かせて、それが初めて聴く、とっても印象的な音響だった・・・。

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__ (66)生のひとが、生のオーケストラで、真摯に踊る迫力。それにたくさんの若い女性だけが踊り、圧倒的な声量で歌い、そのうえ「清く正しく美しく」的な共有意識を持つコトの「教育」を徹底的に受けた女性のみの集団から醸し出されるエネルギーの塊に、独特なムードがあって、幕が開いてストーリーが始まるまでの数分間の踊りと歌と演奏と舞台装置と照明に、ぐっぐっと引き込まれて、意外とエエわ。と感じている私を発見するのだった・・・。

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ストーリーはなんでもシェークスピアのオセロをモチーフにして、ニューヨークが舞台で、それも高層ビルを建設しようとする建築会社を経営する社長が主人公で・・・・、なんていう設定が、私にとっては何となくタイムリーで、建築に携わる「私」であり、NY旅行を計画している最中でもあって、そんな偶然性が良かったのだろう、「船を漕いで寝る」状態になったのは、ほんの一度数秒間だけだった・・・。

成功とか欲望とか愛とか嫉妬とか人の心のうつろいやすさとか不確かさ、そんなのをモチーフとしているらしいが、女性の演じる男性が、妙に男前に思えてきたりして、そんなことを感じている「私」でエエのかどうか、それこそ私の心のうつろいやすさと不確かさを象徴しているわけで、なんだか男前な女性に惹かれるのかね・・・。そうそう、第二部のお決まりのラインダンスや大階段のフィナーレが、想像していたより、とっても良くて、あのエネルギーを「生」で浴びると、それなりに心が動かされる。そういやぁ、終演後、ホールの宮殿風階段を下りていく時に、自分もタカラヅカの大階段を下りる主人公のような気分に錯覚させられる、みえみえの建築的設えに、すっかりそんな気分になってしまっている「私」を発見し、我ながら笑う・・・。

それにしても、こんな歌劇団が100年も続いているという、その「継続性」に最も驚く。100年続くエンターテイメントが、ビジネス的に成立するための、その「システム」とか「マネージメント」とか「戦略的思考」とか「プロフェッショナルの条件」とか、そんなのを学ぶのが、「私」の立ち位置で、「愛、愛、愛」と連呼されている声量に惑わされている場合ではないのかもしれないが、いや、ひょっとして、「愛」をテーマにしているが故に、100年間継続しているのかもしれない・・・。

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