2016年02月14日

ドメイン騒動

2月10日水曜日の夜、社内で、「あれぇ、木村工務店のホームページが変やぁ!」と、タカノリが叫んだので、慌ててホームページにアクセスしてみると、こんな画面になっていた....。タカノリというのは「私」の長男で、昨年秋から木村工務店に入社し、只今、その長男家族と同居中で、当然ながら同じキムラなので、ここでは、タカノリと呼ぶことにしようとおもう。

kimuko net 画面

「kimuko.net」というドメインが乗っ取られたのか、それともホームページを置いているレンタルサーバーのプロバイダーに問題が発生したのか、何が何だかまったく理解出来なかった。kimuko.net と kimuko.co.jpを所有していたので、とりあえず、kimuko.co.jp と入力すると、木村工務店のホームページは見られるのだけれど、現場ブログと、このシャチョウブログと「まちのえんがわ」は、写真が全く表示されない状態で、kimuko.net と何度も何度も入力し直しても、いつものうちのホームページではない、見た事もない外人の男性の顔が表示され、インターネット上の木村工務店が消滅したような感覚に囚われて、なんだか一気に喪失感が襲ってきた。

レンタルサーバーの会社にメールで問い合わせをしたのは午後9時をまわっていて、翌日は祝日でもあり、もっと早い時間に気付けば、電話問い合わせでも出来たのに...と、ブツクサ呟く「心」を尻目に、「いま」という時代にホームページにアクセス出来なくなるという事は、1997年から公開して積み重ねてきた木村工務店のホームページがなくなり、このブログの歴史のようなものも消滅し、それは、バーチャルな木村工務店が消滅しただけなのに、あたかも会社の実在そのものが消滅してしまったに等しい感覚に囚われてしまうのが、とっても面白い体験だった。

11日祝日の朝になっても「kimuko.net」は、見知るぬ西洋人の男性が表示されるだけで、事態は改善されていなかったが、祝日にも関わらず午前中にレンタルサーバー会社からのメールは届いて、サーバー上の問題ではなく、「kimuko.net」ドメインの有効期限が切れているのが問題のようです。という回答だった。という事は、このまま他人に「kimuko.net」ドメイン名が渡ると、ほんとうにインターネット上の木村工務店にアクセス出来なくなり、インターネット上の存在が消えてしまうのだ...と、世間の祝日ムードとは裏腹に、私の心の中は、そわそわして、落ち着かない状態だった。

そのレンタルサーバー会社でドメインの更新手続きをしてもらっていると思い込んでいたのが、そうではないらしく、どこでドメインを登録していたのか全く思い出せず、祝日にも関わらず、経理担当のコバヤシくんに電話をして、何年か前に振り込んだはずの「kimuko.net」ドメイン登録会社を検索して探して欲しいと依頼するも、明日、会社に行かないと解らないという事だった。それもそうだ。その間、タカノリに、Whoisというツールで、ドメイン名の登録状況や登録情報を確認してもらうと、海外のドメイン登録プロバイダーで登録していたことを探り当ててくれて、英語でその登録会社にメールの問い合わせをしてくれた。

それとともに、フェースブック上とツイッター上に、「kimuko.net」ドメインからの木村工務店ホームページアクセスが不通な件をメッセージし、その後、急いで、午前11時からの、お得意さまの葬儀に参列して、昼すぎに帰ってきたが、依然として「kimuko.net」ドメインからの木村工務店ホームページアクセスは全くカイゼンされておらず、怪しい会社な雰囲気のままだった。

そん状況のなかで、午後3時頃、電話連絡とともに「まちのえんがわ」にリフォームの相談にお客さまが飛び込みでいらっしゃった。お話をお聞きすると、どうやら、祝日のその日、娘さんがリフォームをするために見つけた木村工務店のホームページを父に見せると、とっても怪しいホームページになっていて、それで、検索すると、フェースブック上の不具合のメッセージがあり、とりあえずフリーダイアルで電話をして、会社は休みでも「まちのえんがわ」だけでも見て、木村工務店の「実物」と「実態」を確かめに来たとの事だった。そんな話を交えて、フェースtoフェースでコミュニケーションをとりながら、なんとなくの信頼を得たようで、後日うちの担当者から連絡をし、現地調査にお伺いする事になった。それにしても、世の中の縁とは不思議なものだとつくづくおもう。

夕方になっても事態はいっこうにカイゼンされず、その海外からのメールを待つしかどうしようもできない状況で、落ち着かない心の状態が続いていたが、こんな時こそ、果報は寝て待ての諺に従って、布施の映画館のただ券を利用して、スターウォーズを夫婦で見に行く事にした。その日の最終上映で、観客は若いカップルと女性ひとりと私たち夫婦の計5人だけのプライベートシアターのような状況で、映像としての飽きさせぬテンポの良さとは別に、暗黒面やフォースや戦闘シーンや親子関係に象徴されるアメリカ社会が牽引するメンタリティーの問題点を微妙な心境で映画鑑賞しながら、私の内面では、フォースの覚醒とドメインの覚醒が、もやもやと同時進行していた。

12日の朝8時すぎ、タカノリが、海外のドメイン登録会社に直接電話をして、カードによる振り込みによって、「kimuko.net」ドメインは無事に木村工務店のドメインとして更新されて、いままでの木村工務店のホームページが見られるようになり、それとともに、妙な喪失感は一掃されたのだけれど、いろいろと調べてみると、9年前に「kimuko.net」ドメインを「私」自らが、海外サイトで9年更新をして、その9年目が2016年2月10日だったらしく、更新を促すようなメールが来たのか?。迷惑メールに紛れ込んでいたのか?。「私」にとっては、大臣答弁のような、記憶が曖昧で、きちんと整理し説明したい....という顛末だった。

それにしても、とにかく、いまという時代は、ドメインの更新というのは、とっても大切なコトなのだと、身につまされた訳で、次回ドメイン更新日の予定を社員数名で共有登録し、今後ドメイン更新手続きはタカノリに託すことにして、フォースの覚醒もドメインの覚醒もエエ親子関係の構築如何に関わるコトなのだと、身の引き締まるドメイン騒動だった。

投稿者 木村貴一 : 2016年02月14日 23:59 « ロータリー | メイン | 初午の学び »


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