2010年03月07日

祈り

雨。いまも、だらだらと降り続いている・・・・。
そうそう、以前、てるてる坊主を見たのは、何時のことだろうか・・・・。

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今週、不順な天候の中で、木造2階建て住宅の上棟があって、天気予報というのは、有り難い訳で、雨が降るよ。と予報していてくれているのであって、それが、今回は、吉野杉の化粧材を使うので、雨に濡れるのは、かなり、まずい。

弊社の会長が、加工場で、その吉野杉を手加工をしている状況を眺め、「あの杉はな、雨に濡れると、なかなか、その「しみ」がとれへん杉やから、雨降ったら、建て方は止めて、上棟式は、ずらさな、あかんで」と、めずらしくも、わざわざ忠告に来てくれた。

そんな事もあって、大工や現場監督や設計者、それにお施主さんとも相談し、雨降ったら、どうしようかと悩む。止めようか?

ところが、日本の伝統文化の中に「上棟式」というのがあって、それは、「ものづくり」という、その「過程」を苦労し、楽しみ、祝福するのであれば、とっても素敵な文化であるとおもうのだけれど、その宴のために、わざわざ施主の皆さんが、食べ物や飲み物を用意して下さるわけで、その時、もし、雨で、木組みが、何にも出来ていなかったら、いわゆる、しゃれになれへん。もし、中止したら、食べ物どうするねん。って事に。

天気予報は、くもりのち雨。建てだして、完成するまでに、途中で雨が降るのが、もっとも辛いパターンで、化粧の杉はだいなしになり、何よりも、上棟式という祝宴はどうなるのぉ。用意した食べ物と飲み物は・・・・。木組みが出来ていないのに、式だけするのも、ちょっと、間抜け。

だいたい、曇りのち雨と言われても、朝曇って、朝のうちに雨が降り出しても、曇りのち雨。朝曇っていて、夜になってから雨になっても、曇りのち雨。今は、雨の降る時間まで、正確に知る事が出来るんでしたっけ・・・・・・。

そんな状況の中で、施主のお父さんが、「とにかく、まぁ、やろうや!」と、言ってはるでぇ・・・。と伝え聞くと、天気予報をあてにするよりも、その勢いとカンを頼りにしたほうが、確かにエエ時もたまにはあって、その時はなぜか、皆が、「ほんだら、やってみよか」と、心底、そうおもった。

その日の朝は、曇り。いや、晴れ間さえも見えている。な~んや、天気予報! ってつぶやく。大工や鳶や現場監督が、早朝から勢いよく会社を飛び出して行くのを見送った。ところが、最近の天気予報は、それなりに当たる。午後3時頃、確かに、雲行きが怪しくなり、雨がポツリポツリ、そのうち本格的に・・・。それで、心配して、現場に電話をする。

「いやぁ、何とか、養生できるまで、ぎりぎり間に合いました・・・・」と、嬉しそうな返事が返ってくると、こちらも嬉しくなってきて、現場に到着し、現場の前に立って、そのラッピングされた木組みを見れば、職人さんたちの皆の努力が感じられて、とっても嬉しい。それに、自らの手で、文字通りの、手加工をし、雨に濡れずに無事上棟できた、大工のF野と通称ワンダーの、その笑顔をがとっても素敵。

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そんな訳で、これは、棟梁F野の日頃の行いが良かったからだ。いやいや、現場監督F川の日頃の行いが良いからだ。いやいや、それとも、設計T中の行いが良いからなのだ。いやいや、何と言っても、木村工務店の「私」の日頃の行いが良いからだ。などと、自分を自慢し合いながら、意気揚々と上棟式に赴くと、足場にひっそりと、てるてる坊主がぶら下げてあった。

達筆で、何とも、心のこもった、てるてる坊主。それをじっくりと眺めると、何よりも何よりも、施主の「祈り」の御陰だったのだなぁと、気付く。今までも、施主の方々の誰もが、上棟の無事を祈ってくれていたのだ。と、今更ながらの感謝です。

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2010年02月28日

つぶやく

氷上を腰を屈めて滑りながら、カーリングをする女性の顔が、ま正面から写し出される、あの「映像」が、何ともカッコエエとおもうし、その表情が、特にその目が、とっても凛々しくて、しびれるぅーー。でも、試合のルールは、いまいち、把握出来ていない。

キムヨナがインタビューで、「金メダルは神様が決める。自分にはどんな結果も受け入れる用意がある・・・」というようなニュアンスの言葉を語り、浅田真央は、「金メダルが欲しい。けれど、・・・・、」というような言葉を語った。結果はともあれ、キムヨナの言葉が、とっても、印象的だった・・・・・。

今朝の枕元で、女子の団体スケートの追い越しとやらが、コンマ何秒かで、銀で、・・・、と騒いでいるので、テレビ映像を見ると、何だか、とっても不思議な競技で、誰がこんなの考えたのかね・・・・。

スキー板を付けて、バームクーヘンが割れた様なジャンプ台から飛び出して、クルクルと何回転もする競技は、こちらの目が回ってしまいそうで、とっても不思議な感覚。人間の持つ身体能力の不思議さを感じる・・・・。そうそう、女子アイスホッケーの、カナダとアメリカの女性の肉弾戦も、迫力があって、それにシュートを放つ、女性の顔が、勇ましくて、とってもキュート。

こうして、書くと、冬期オリンピックで、印象に残ったのは、女性ばかり・・・。凛々しいとか、勇ましいという言葉は女性に使う言葉だったけ。それにしても、オリンピックの女性が、カッコエエね。いや、凄いねぇ・・・・・・。なんて言う、「つぶやき」を書き込むのが「twitter」というらしい。

昨年の秋、長男から、「twitter」がオモロイでぇ。と、聞いていて、お正月に、教えてもらい、一月末に「木村工務店の公式twitter」なるものを、ひそやかに、やろうとしていたのだけれど、未だに、よく、理解していないわけであり、何だかよくわからないままで、まぁ、でも、兎に角、やってみよう! ということで、これからは木村工務店の私と社員が、公式に? iphoneから「つぶやく」予定なのであります・・・。

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そうそう、「つぶやき」ついでに、長ったらしく、「つぶやく」・・・と、高速道路の無料化が、社会全体にとって、エエのかどうか、「私」には、判断は出来ないけれど、個人的には、「車」で旅するのが、好きで、「車中泊」とやらも、快適とはいいがたいものの、独特の楽しさがあって、それなりに、病みつきになってしまう。それで、無料化になれば、今まで以上に車中泊をしながら、旅したい。そんな偏った立場では、無料化は嬉しい。

それよりも、なによりも、この週、淡路島まで行く所要があって、まだ、工事をするわけではないのだけれど、行ってみると、意外に、近い。大阪の生野区の小路から車で、1時間30分ほど。高速道路が無料で、淡路大橋という世界的な日本の土木技術が、無料で提供されるなら、通いで、海を越えて、仕事が出来るかも。

木村工務店は、いわゆる地域工務店であって、東京では、仕事ができないけれど、それは、自分たちと、呼吸の通じ合う職人集団のほとんどが、大阪や神戸や奈良や京都なわけで、その、親しい職人さん達が、1時間内外で、まぁ、1時間30分ぐらいまでで、通える距離ならば、それに高速代金という経費が、最小限ですみ、木村工務店を求めてくれるお客さんが、いらっしゃるのであれば、可能な限り、「距離」を超えて、家づくりをしたいとおもう。そこそこの遠距離恋愛オッケーで、「近い」よりも「合う」を選択する傾向にあるのかも。

グーグル等々、「無料化」という波が、様々な仕組みや、既得権を変えてきているように、高速道路の無料化と土木技術の社会的貢献が、渋滞を招かずに距離感を縮めてくれるのであれば、テレビの「秘密のケンミンSHOW」ごとく、その地方独特の文化や嗜好やライフスタイルを、ケンミンさんと一緒になって、お互いどうしで、「カミンクアウト」しあいながら、「家づくり」に反映してみたいものだねぇ・・・・・。

そうそう、「淡路大橋を走るのは、とっても気持ちがエエねぇ」。「ブログ更新しました」。なんて言う、「短いつぶやき」が「twitter」では、エエのかね?

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2010年02月21日

古材の魅力って何なのかね

お城を持っているベルギー人が、ヘリコプターに乗って、古材を買いに、日本にやってきて、まるまる一軒の古民家をベルギーに移築し、それを「スパ」にしたという写真を見せられると、日本の古民家の文化的価値を誇らしく思うものの、私たち工務店の今、現状の家を造る「スタンス」は、これでエエのかと、それなりの自問自答をしてみたくなる。

ハワイという、あのトロピカルな場所に、古材で出来た、古民家が移築再生されているその写真を見せられると、日本の大工が精魂込めて、脈々と造り続けてきた、民家建築という庶民の文化的価値が、日本の浮世絵のごとき、芸術的価値があるのだな・・・・と、思えてきたりする感覚が、何とも不思議だった。

ベルギーの大工が造る予定だった、その移築再生が、実際にやり出してみると、施工が出来なくて、わざわざ日本から大工が行く事になり、日本の大工が造りあげたのだ。と聴くと、大工という日本の技術と文化を誇らしく思うものの、そんな事よりも、その地で、言葉をしゃべれない日本の大工が、牛乳を買うために、自分の胸を絞るジェスチャーをしたそうだ・・・・・、とか、パーティーでは、トムクルーズもやってえきたらしいよ。なんていう話のほうに、かなりのリアリティを感じている「私」が居て、でも、もうそろそろ、年齢的にいっても、そんな事で、喜んでいる場合ではないのかもしれない・・・・・。

それは、今週、森田建築設計事務所の森田さん設計による、工事中の現場で、古材を使うために、滋賀の島村葭商店(しまむらよししょうてん)へ古材を見に行った時に、お聞きした話であって、以前にも、同じ森田さん設計のナンバパークスのURBAN RESEARCHや、難波神社裏のDOORS DAININGで、島村葭商店さんの古材をうちの加工場に搬入してもらって、加工はしたのだけれど、現地を訪れるのは、初めてだった。

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事務所件自宅を拝見させて頂く。200年前の民家を移築したそうだ。それもこの民家はこれで、2回目の移築になるのだと聞くと、数奇な運命を辿っている民家だともいえるが、それにしても、この民家の木組みを設計と施工した大工の棟梁の精魂がたっぷりと宿っているから、生き残り続けているのだろう・・・・・。

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数寄屋の座敷を二間みせてもらう。古材を使った大胆な木使いだった。社長のお話を聞かせてもらいながら見る、座敷には、確かに、不思議な魅力が溢れていた。この古材を使った、魅力は、いったい、何なのだろうかね・・・・。

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作業場で、今度の現場で使う古材を検品する。何よりも「洗い」の技術が素晴らしいことに、感心する。古材を古材らしく使うために、手間暇をかけて、風合いと、味を残したまま、「洗う」事が必要で、それは、「掃除」を超えた、ジーパンの洗いざらしのような工程といえるのかもしれない。

一緒に同行した施主の方が、古材が立ち並ぶ姿を見ながら、「この古材が、うちで使われるのを待っていたかのように見える・・・・・」という呟きが、印象的だった。

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その古材を加工するために搬入される、うちの加工場では、先日の吉野で検品した、吉野杉の梁を、大工と一緒に、そうそう、現場監督や設計者や施主も交えて、木取りをし、どの場所に、どう使うかを、あーだ、こーだ、ケンケンガクガと、打ち合わせをした。めんどくさいけど、楽しいねぇ・・・・・・。

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まぁ、大げさに言えば、そんな「神聖」ともいえる加工場で、この土曜日、90人ほどの協力業者の社長さんや番頭さんや職人さんを交えて、弊社で施工した清見原神社の宮司さんに来て頂いて、初午の安全祈願祭をする。また、この機会に、木村工務店での「いま」の取り組みを職人さんたちに、生の声で、お伝えもした。

社員で、豚汁をつくったり、焼きそばをつくったり、おでんをつくったりして、職人さんたちをおもてなしする。もちろん、たっぷりのお酒も。それは、社員皆の協力があってのことで、感謝です。それにしても、夜の12時を回っても、少々、声が大きかった数名は、近隣に、ご迷惑をお掛けしていたのかも・・・・・、この場を借りて、陳謝。

来週には、この加工場に、あの古材が搬入されてくる予定。今度は、じっくりと、その古材と対峙して、その不思議な魅力を探ってみようとおもう・・・・・。

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2010年02月14日

オリンピックのある日曜日

オリンピックが始まっても、そんなに楽しみにしている訳でもなく、どうしても見るのだとおもう訳でもなく、ところが、朝からテレビをつけると、モーグルの予選がやっていて、見てしまうと、妙にドキドキして、それに、日本選手が滑る前は、こちらが緊張している。そういう自分自身の中に垣間見る、人間心理が、おもろい。

上村愛子が滑る前は、見るの、どうしようかなとおもうぐらいになっていて、そういう「私」がおかしい。それに、そのあとの特集番組もついつい見てしまうと、あぁ、メダルを取らしてあげたいなとおもう、そういう心境は、これ、いったい、何なのだろうかね・・・・。

モーグルの決勝が始まると、なぜか、その日に限って、たまたま、家族が家にいて、一緒に見る。日本人選手に一喜一憂し、上村愛子が滑る直前、奥方は、クッションを顔に覆って、見られヘンと、叫ぶ。次男は胸がバクバクしてるわ。と、ゴロッと座るクッションンから呟く。長男は、スツールに腰掛けて、冷静。私は、メダルを取らしてあげたい気持ちと、アカンかもという気持ちの交錯を眺めながら、ソファーの奥方の横に座る。

上村愛子が、滑り、暫定2位のあとが、大変。あと4人で、3人が失敗して欲しい、という、人の失敗を心待ちにする、寂しい気持ちに、少々の罪悪感を感じながら、皆で一喜一憂する。それだけ、誰もが上村愛子のがんばりを認めて祝福するものの、あと一歩のアグレッシブで挑戦的な滑りが、なかったのかも・・・・と、私の内面では、呟いていた。そういう意味では、失敗したものの、里谷多英の滑りは挑戦的だった。

最後の二人の選手が滑る前の表情を見ると、あぁ、上村愛子のメダルが遠のいていくのを予感させる、気迫と、挑戦的な雰囲気があって、それに、滑る姿に安定感が同居していて、確かにミスもなく・・・・と、凄いねぇ。メダルを取るためには、繊細さや慎重さだけでなく、挑戦的なエネルギーも必要で、相反するものが同居していないといけないのかね・・・・・・。上村愛子が素直な涙を流す、あのインタビューに涙する。

そうそう、そのテレビを見る前には、朝、お風呂に入ったのだ。11日の祝日の朝は、高井田にあるスーパー銭湯に行った。月に2、3度、日曜日か祝日の、朝か夜遅くに、スーパー銭湯に行く事があって、いつもそれなりの人が入っている。そういえば、設計の打ち合わせなどで、皆さんの話を聞いていても、最近の家づくりでは、家のお風呂に力を注ぐ人が少なくなってきて、ユニットバスで充分だという人が多い。近くに、安くて、エエ温泉付きのお風呂が出来たりしているからだろうなぁ・・・・・・。

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オリンピックのある、家族で過ごす、日曜日、さて、晩ご飯は、どうしようか・・・・・。

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2010年02月07日

界隈

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コトバノイエの店主のお誘いがあって、そうそう、木村工務店にとっては、お施主さんでもあって、それに会社の応接室というのか、お施主さんとの打ち合わせ室の本棚のセレクトをしてもらった協力者。とよんで良いのかどうか。まぁ、そういう入り組んだ関係性でもあって、とにかく、中津のワンコインブックストアーのラストショーに出掛ける。

IMG_0236それで、数冊の古本を買った。いわゆる古本屋さんに行くのも久しぶりだし、えぇ、ブックオフを古本屋さんとよぶのかどうかは別にしての事で、そんな訳で、勢いも含めて、買ってしまう。ワンコインで買う予定が、合計で、ワンペーパーに。

いままで手に取るのも拒否していた作家の本を一冊。いつか「岬」を読もうとは思っていたが、まだ買っていなかった、その作家の本を一冊。確か学生時代に初版を立ち読みした記憶のある本を一冊。コトバノイエの30冊をセレクトした時にセレクトした本を一冊。何となくその日、唐突に興味を持った本を一冊。あっ、そうそう、この人、今どうしているのだろう。それに、この一冊、立ち読みしたよなぁ・・・という、同じ人の本を二冊。

その中の1冊を今週、パラパラと見る。「界隈」という、ちょっと、忘れてしまいそうだった言葉に、「再会」する。「それらどこの都市に行っても人があつまる場所があり、人と環境がにつまったクライマックスのような部分のあることだ。私はそのあたりを「界隈」と呼んできた。しかも私たちはその界隈の在り様によって、都市のイメージをとらえている。決してモニュメントやスカイスクレーパーではなく、そうしたごちゃごちゃの人間くさい部分にはっきりとそれぞれの都市固有のイメージが焼き付けられている。素通りではなく、その都市の中で生活したい、生息したいと思う都市にはきわめて人間くさい居心地のいい界隈がある。」浜野安宏著。

で、クライマックスのような、そんなたいそうな「界隈」でないにしろ、今週、「私」は、どんな「界隈」に「出没」したのだろうか・・・・・。
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火曜日。堺の美原町界隈の住宅地に出没する。7年ほど前にリフォームをさせて頂いたお宅の双子のお子さんが、もう中学生になるという。それで、その双子のための部屋を「改造」するご相談。

自分たちの食器やお箸は自分たちで作って、それで、食事をしているのだと。双子のひとりは、リフォームした時の印象が強くあって、「建築」を志しているのだと聞くと、ちょぴり、嬉しい。と、同時に、ちょっとした、社会的な責任感も感じる・・・・。───────────────────────────────────
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水曜日。吉野界隈に出没する。お施主さんと一緒に、久しぶりに吉野の阪口製材へ行く。そのついでに、蔵王堂近くの「やっこ」で、柿の葉ずしを食べる。吉野で食事する時は、だいたい、ここ。あと、こばしのあんこまんじゅう。蔵王堂界隈はいつもながら。とってもエエ感じ。
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阪口製材界隈を阪口の息子さんの案内で、うろうろする。「製材」を核とした、独特の界隈。それにしても、天然乾燥された吉野杉の色つやの美しさを再認識する。化粧となる構造材の梁と柱は吉野杉。隠れる構造材の梁は米松。柱は檜と杉。土台は檜。オール国産材とカッコ良くいきたいところだけえれど、コストパフォーマンスを考慮したうえの選択は、エエのかどうか、まぁ、大阪的でもあるわけ。 ───────────────────────────────────DSC04359
ついでに、同じ吉野の丸岡製材界隈にも立ち寄って、床材に使う、吉野杉の板材を見学する。国道と山と製材所。吉野川からの冷たい風が吹いてくる。界隈と呼べるかどうかは別にして、ぼくとつとした社長がエエ感じ。
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木曜日。天王寺区の細工谷界隈に出没する。安藤忠雄さん設計のコンクリートの町家住宅の横を通過して、住宅の密集する界隈をうろうろして、迷いながら、リフォーム工事の現地調査にお伺いする。坂と密集がエエ感じ。わりと好きな界隈。
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金曜日の朝。鶴橋上本町界隈に出没する。ビルとビルに挟まれた「隙間」で、鉄骨3階建ての上棟式があった。独特の景観。ある意味、カワイイ。M設計事務所の設計で、 さてさて、どんな建物になるのでしょうか・・・・・。そういえば、鶴橋界隈こそ界隈と呼ぶにふさわいいクライマックス的な界隈なのかも・・・・。
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おなじ金曜日の夕刻。鶴見区の花博界隈に出没する。H設計事務所設計の住宅の社内検査があって、いや、まだ、少々、工期に追われていて、まだ、残っている工事がちらほら・・・・。道路ではガスの引き込み工事をしていた。道路を隔てた目の前には、花博の公園と、子供達の歓声があって、またひと味違う界隈。 
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土曜日。天王寺区真法院町界隈に出没する。リフォーム工事のお引き渡しがあって、そのお引き渡しの最中に、完成を祝って、御神酒で乾杯をした。これは初体験。でも、なんだか、とってもエエ気分で、こちらこそ、感謝。
───────────────────────────────────DSC04094DSC04451DSC04457真法院界隈には有名建築もあって、エエ感じの界隈。リフォームした住宅には、神社の鳥居をくぐって、到着する。考えて見れば、おめでたい住宅なんだ。2階の窓越しに神社の屋根がど迫力で迫って見えるのが、とっても新鮮。───────────────────────────────────
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いつも、出没するのは、生野区の小路界隈。生野区の小路界隈は「私」の生息地であって、その長屋が建ち並ぶ中の一角に弊社があって、そこに戦前からの加工場があり、10年前までは、丸太も切れる製材所と同じ帯鋸まであった。ほんまもんの加工場だったけれど、音の問題等々、時代の流れに従って、大きな加工機を全部処分して、手加工だけができる、「スペース」とした。

その「スペース」が加工バーとなったり、餅つきバーとなったり、ほんとうの加工場となったり・・・・・。その吉野からの材木や海外からの米松や九州からの杉材や山陰の檜材や「ごちゃごちゃ」の産地の材料をこの加工場に集めて、大工の手加工で、木造の新築住宅を只今、加工中。
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この小路界隈には、長屋の中で、ものづくりをする家が沢山あったのだけれど、先週のブログのように、どんどん、減ってきた。子供世代は、「外」に出て働くことを選択する。それで、かなりの高齢化。まぁ、そんな中で、店舗を構える数十件が集まって、数年前から、1ヶ月半に1回だけ、新聞に折り込みチラシを入れている。「私」も、その世話人のひとりで、ゆるやかな連携をとりながら、細々と継続している。

きっと、共通のおもいは、派手でなくエエ感じの雰囲気として、持続可能なエエ「界隈」となれるように、皆で、模索しているのだと思う・・・。───────────────────────────────────
エエ感じの「界隈」か・・・・・・。
カイワイとカワイイがちょっと似ている・・・。

投稿者 木村貴一 :14:44 個別表示へ ⇒




2010年01月31日

日本は何をつくるのか。日本で何をつくるのか。

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カトウセイサクショカンパニー」というセルロイドの万年筆を手づくりする「人」が、弊社が建つ、生野区の小路東に住んでおられ、その住宅兼作業場を、弊社で手がけさせて頂いたのは、もう何十年も前の事で、私が、建築に携わる前後の事らしい。

その「匠」が、つい先日、お亡くなりになられ、その後の家の安全性など、「家を守る」ために、お伺いした。その時、初めて、奥の工房を拝見させて頂く機会を得る。

見た瞬間。おもわず、「カッコエエ・・・・・」と唸った。

まだ、ものづくりの息づかいが、聞こえてきそうだった・・・。職人さんの温もりが、まだまだ宿っていた・・・・・。それで、お願いをして、写真を撮らせて頂く。この作業場だけは、戦前からの長屋のままで、工事中も全く手つかずで、他の誰にも触らせず、自分で、改良を重ねたそうだ。無垢の床の雰囲気。壁の雰囲気。机。椅子。

なんだ、このカッコエエ照明器具の付け方は・・・・。聞くと、最初は水平に真っ直ぐ付いていたのだが、それを、このように改良したそうだ。なんだ、この椅子は・・・・。棚のアングルを使って造ったらしい。なんともいえないテーブルの微妙なカット・・・・。きっと、丹念な作業をしていたに違いない。感じのエエ道具たち。道具ひとつずつに「存在感」があって、その道具の、どの配置にも、「意識」が宿っていた。・・・・・。

リラックスした暖かいムードであるものの、背筋がぴんとした。

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大阪で、日本で、価格の競争に巻き込まれるよりは、海外に出て行くのだ。と言って、この生野区の小路という、大阪の下町にどっぷりと住みながら、海外を目指したのだと聴く。同じような、そんな心持ちだけは、弊社にもあるものの、実際にひとりで造って、ひとりで海外に売り歩いたという、その営業的な行動力と繊細な匠の技を併せ持ったバイタリティーには敬服する。

IMG_0232そういえば、先日、NHKのテレビを見ていると、「日本は何をつくるのか。日本で何をつくるのか」という東芝の液晶テレビのものづくりを題材にした番組がやっていた。私のノートパソコンのキーボードの目の前におかれた、もはや、跡を継ぎ、造る人がいなくなってしまた、カトウセイサクショカンパニー製のセルロイドのボールペンを見ながら、この文章を書いていると、「日本は何をつくるのか。日本で何をつくるのか」という問いかけの重みが、じわじわと伝わってくる・・・・・・。

この土曜日、お餅つきをした。会社の社員の家族と一緒につくお餅。というのが基本スタンスなんだけれど、今まで、設計施工で工事をさせて頂いた、ちいさな子供さんのあるご家族をお招きをした。それに、ついでに、というのもなんなのだが、最近、弊社で取り組んでいる、「グリーンウッドワーク」という活動もご紹介すると、それが、意外にも子供さん達が興味を持って、皆が、楽しんで木を削りだしたのには驚かされた。

手づくりのスプーンやボールや椅子や取っ手やその他・・・・。そんなのを皆と一緒に楽しんで造ってみようかとおもう。ホワイトデーには、社員ひとりずつが、手づくりのスプーンなどを、奥さんや彼女にプレゼントする予定・・・・・かな?

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PS
お餅つきも3年目になり、来年は、また、もう少し、輪を広げる事が出来るかも知れない。お子さんがいるのに、ひょとして、漏れがあった家族があれば、ご一報下さい。それに、そんな事は、関係なく、久しぶりに、木村工務店に遊びに来たい人がいれば、来年は、是非、お立ち寄り下さい。また、ついでにメンテの依頼もどうぞ。そうそう、グリーンウッドワークに興味のある方は、メールでも電話でもお尋ね下さい。

木村工務店は何をつくるのか。木村工務店で何をつくるのか。・・・・・・・なんて。

投稿者 木村貴一 :23:11 個別表示へ ⇒




2010年01月24日

過程

冬の雲ひとつない青空。いつしか、春がやってくるのだ。と感じさせる、朝の日差し・・。

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この週、雑誌の取材があって、昨年の年末にお引き渡しをした、大阪市内の新築住宅のお宅にお邪魔する。カメラマンや、取材の編集者が到着するほんの数分前、バーチカルブラインドの間から、曇り空の間を縫って差し込んだ突然の朝日。蓄熱暖房器からのまろやかな暖かさと相まって、ほんの一瞬の心地エエ瞬間 。

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キッチンの横に洗面所があって、そこに電動で開閉する天窓があり、冬のどんよりした曇り空の合間から垣間見える、きまぐれな青空を眺めてみる。

DSC03955リビングダイニングの天井に、その洗面所に開閉する内倒しの木製窓があって、夏には、大阪市内に流れる西風が、リビングダイニングを通り抜けて、内倒し窓を通過して、洗面所の天窓から通り抜けていく「予定」。自然という神々が、そんなデザインを受け入れてくれて、そうしてくれるものかどうか?

DSC03986その後、同時に、大阪市内で、もう一軒の取材がある。間口2間、3640幅の新築住宅で、ユニットバスが2階にあって、その湯船に近い窓の向こうが、南面で、リビングの小さな吹き抜けになっていて、その向こうに窓があって、外を眺める事ができる。DSC03989

後で聞くと、道路を隔てて少し向こうに高いマンションがあって、そこから覗かれるのかどうか、心配した施主の方が、マンションまで出向いて、自分の家を眺めさせてもらって、・・・・、大丈夫そうだなぁと、確認し、ブラインドも取り付ける事もなく、月を眺めながら、湯船に浸かっているのだと云う。この吹き抜けにも電動の天窓があって、風が通り向ける「予定」。

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冷蔵庫の上に神棚が鎮座していたり、階段下が、テレビとオーディオスペースで、その前に縁なしの畳があって、炬燵をおいて、座ってテレビを見て、食事もする。その畳は無農薬の本床で、独特の柔らかさがあって、確かに心地良い。

それら全ての事は、お施主さんとのコミュニケーションの「過程」から出来上がってきた事で、設計担当のK本くんの提案もあれば、「私」の提案もあり、施主の提案が大いにあって、それを図面化し、見積としてT桝くんがまとめて、それに、現場では、大工のB處くんやF野くんのカイゼンがあり、それらを現場監督のI尾くんやT田くんが調整作業をし、少々のエッセンスを加えて、出来上がった訳で、そういう、「工務店流のものづくり」には、皆で、こだわる。

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この週始め、奈良の佐保川近くに行く所要があって、通過すると、映画のロケをやっていて、この橋の向こうでは、どうやら、高橋克典さんが演技をしているのだと・・・。ほんの少々テレビにも関わらせてもらった経験もあるが、映画の撮影スタッフや監督には憧れるなぁ・・・。あの現場での「ものづくり」の「過程」とその肌で味会う感覚が羨ましい。

マイケルジャクソンの「This is it」も、叱咤激励と、一生懸命さと、あの愛情とが宿る、その「過程」に拍手した。工務店流のものづくりも、施主の方を含めたものづくりに関わる皆で、エエ「過程」を共有したいものだなぁ・・・・・。

投稿者 木村貴一 :12:23 個別表示へ ⇒