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狭小住宅63
平成13年6月25日発刊

都会の小さな土地に家を建てる

小路の長屋

設計=緒方幸樹
施工=木村工務店
大阪らLい人情あふれる長屋編
長屋を扱う場合、そのエ事には両隣の家の協力が要る。
なにLろ長屋は、 両隣の家と共用の柱でつながっているのだから。
困難なな投計、そLてエ事も乗り越えた建築家緒方さんの力量を拝見
間口約3mの鰻の寝床が 都市型長屋とLて復活
『小路の長屋』がある場所は、
戦後建てられた間口一間半
.二間の長屋が建ち並ぷ下町
だ。関西にはこういった長屋
タイプの敷地が非常に多いの
だが、建築家・緒方さんが依
頼された物件も、そんな四軒
長屋のちょうど真ん中にあた
る家だった。その敷地の形状
は建築家なかせのいわゆる鰻
の寝床。緒方さんはとにかく
家に広がり″ を出そうとし
て、様々なアイデアを捻出し、
一つ一つをクリアしていった。
キッチンでは、幅のないテー
ブルを特注して壁から離して
設置し、少しでも全体が部屋
らしく感じられるエ夫をした。
また、キッチンそばの空間を
ファミリールームとして、家
族みんなが集まるくつろぎの
場もしっかり提供している。
建主からは「100%思い通
りの家ができた」と大満足し
てもらえたという。