私たちが満足のいく家をたてることのできた最大の要因は
設計のアトリエみじゅ奥野さん、
施工の木村工務店さん、
木材供給の木童さんなど
素晴らしいスタッフとのめぐりあいだと思っています。
施主としては、
いろいろな希望・要望とお金(多くない)はもっているものの、
専門知識も技術もない。
いかにスタッフを信頼しておまかせするかだと思いました。
私たちの希望は「木の香りのする風の通る別荘のような家」で、
楽しくてシンプルに使える家にしたいというものでしたが、
決して大雑把なつくりではなく
むしろ、細部はたいへん考えて工夫をこらし、
使いやすいようにつくっていただいたと思っています。
(目にみえない断熱の工夫とか、
壁のペンキのしあげとか、
引き戸や窓のおさまりとか)
そういう目にみえない、つみかさねがあって
住み心地のいい家になってるんだと
住んでみてあらためて感じます。
家というのは
「箱」を図面にそって組み立てるものじゃなくて、
たくさんの人間が頭とハートと腕を使ってつくりあげていくものなんですね。
施主の仕事はとしては、
コンセプトをはっきりさせることと、
いかに取捨選択をしていくか、ということだと思います。
お金はかかるところにはかかるのですから、
「安くあげよう」ではなくて
「うまく使おう」と考えたほうがいいと思いました。
あと、コンセプトとともに
その家に住んだときの自分たちの生活イメージができて、
そういう具体的なことを伝えることも大事です。
毎日生活する場所なんだから、カッコつけたってしかたないですよね。
家は見るものみせるものじゃなくて、
住むものなんだとホントに実感してます。
住んでみて、「こんな工夫がされてる」と発見することもしばしばです。