2017年03月19日

シメパフェ。

ここ5年ほど、北海道の地元の工務店が建てた、断熱気密された住宅を体感するために、Peachに乗って、1泊2日で、札幌に行くのが、恒例になっていて、北海道の建材会社の(株)キムラが主催する、札幌での2日間の展示会の日程に合わせた、見学ツアーでもある。

断熱気密された住宅の、冬の家の暖かさを体感すると、断熱材をたっぷりと入れる必要性と、隙間風が、極力少ない住宅を作る必要性を実感し、断熱気密の性能向上に伴う、室内換気の必要性も体感するのだけれど、なによりも、そういう施工に伴う、心地良い暖かさの家。という、「暖かさの心地良さのレベル」が存在するコトを知ったのが、何よりもの成果なのだろう。

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それは、北海道のコトで、関西では違う。という「セリフ」に、素直に従うなら、関西では、夏のうだるような暑さへの対策と、じめじめした湿気など、夏型結露を含めた問題解決が、より重要で、大切だ。というコトになるだろうが、それにしても、基本は、床壁天井の断熱材をそれなりの密度で入れること、あるレベルで家の隙間風を少なくして、室内空気を、通風と機械換気で、コントロールできる施工レベルにするコト、その基本的な施工の上に、遮熱やパッシブが成立していくのだ。と、関西のコトを思い描きながら、北海道の住宅を5年間見学して、得た、感覚だった。

1日目は、朝5時30分に会社に集合し、自家用車で3人乗り合わせ、関西空港第二ターミナルの駐車場に停泊して、朝一のpeach北海道行きに搭乗した。30分遅れで千歳に到着したあと、真駒内滝野霊園にある、安藤さんの頭大仏を見学すると、真白な雪の中に、コンクリート打ち放しに囲われた、やや下向き加減の柔和な大仏の顔があり、うす暗いコンクリートの洞窟を歩いたあとに、その大仏に出会うと、おもわず、3人同時に、あっはは!と笑ってしまったほど、ユニークな光景だった。

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そのあと、イサムノグチのモエレ沼公園を見学したが、真っ白な雪に覆われていて、それはそれなりの魅力だが、ここは、雪でない、緑の季節のほうが、より良いのかも知れない。安藤さんのランドスケープのあとに、イサムノグチのランドスケープを見ると、札幌ランドスケープ対決のように思えてくるわけで、北海道の札幌の風土が、こんな、ランドスケープな建築の面白さを成立させているのだろう.....

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味噌ラーメンを食べたあと、北海道キムラの大展示会を見学する。たまには、いろいろな新しい金物を見学するのは、面白い。それで、夜になると、恒例の、すすきので、何軒かの工務店と一緒に懇親会をするわけで、懇親会が終わると、スナックで飲み、深夜に、しめのジンギスカンを、だるまで食べるというのも、もはや、ルーティーンのようなもので、今年は、そのあとに、札幌シメパフェなるものを、深夜の3時に食したという、すすきのの夜だった。

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北海道断熱気密体験旅行の最初の年は、ひとりで、見学に出かけたが、2回目からは、社員のひとりかふたりを同伴して行くことになって、第五回目ともなると、それなりに恒例行事になってきて、社員の期待度も上がっているのだろうが、きっと、それは、「すすきの」の夜が、楽しみなのかもしれない.....。

投稿者 木村貴一 : 2017年03月19日 23:59 « 食にまつわる話。 | メイン | 住吉さんと珈琲ワークショップ »


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