人間のサイズに

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

あついですね。

会社近くのA邸新築は着々と進んでおります。

↑床は一部へリンボーンにしました。

大きな部屋の床全面ヘリンボーンではなく、

小さな範囲ですが、効果的な場所に計画することで、

あえて空間にアクセントをつけたような感じですね。

コスト面も意匠性も考えた計画になりました。

外観も徐々に見えてきました。

上下で黒と白。

2階建ての住宅ですが、

コントラストのある色彩と素材を積極的に使うことで、

シンプルで整形なカタチですが、立体感と動きが生まれ、

小さくスケールダウンされた建物になりそうです。

まだ足場があるので全貌は見えておりませんが。

引きで見るのが楽しみですね。

建物の裏側は、こんな感じです。

屋根の軒裏も黒です。

なんでもかんでも黒が良いということではありませんが、

建物外観の3Dパースなど、

全体の色彩バランスがビジュアル的にわかりやすいものを使って、

今回は屋根と壁を一体的なものが良いかなと、

施主さんや監督と相談しながら決めました。

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A邸新築工事で少し触れた、

建物の分節やスケールダウンの続きで、

建築的な話になりますが、

僕は人間のスケールに近い❝カタチ❞が好きです。

大きな壁のようなマンションや画一的な街並み、人の気配のしないモノは、

あまり魅力を感じません。。。

京都駅やスカイビルを設計した建築家の原広司や、

ラルフアースキンの建物がなぜあんなカタチをしているのか、

一つは、どんな大きな建物も人間のスケールに近づけなければ、、と、

強い意志を感じます。

もう一つは、遠くから見たときの建物のスケールの分節にも

考慮しているところですかね。

ただ人間サイズに小さく分節して、ごちゃごちゃしているのではなく、

引きで見たときには、大きなカタチあるいは社会的な思想を持っているのが素敵です。

ミクロな視点とマクロな視点をオーバーラップできてこそ、

良い空間が生まれると思っております。

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//旅写真//

スペイン、バルセロナのスーパーブロック

見たかった取り組みの一つです。

この街は、車から人間サイズに街を変えている途中。

バルセロナにあるガウディのような建物一つ一つのデザインだけでなく、

建物と建物のアイダの、人間の空間に

街全体の意識が向いていて、素敵だなと思いました。

日本もそうならないかな。

↑元々車が行き交う交差点が広場に。

車道が歩道に。

補足ですが、

スーパーブロックの魅力的な内容で、写真では伝わりにくいですが、

完全に車を排除して歩道にしているのではなく、

2:8ぐらいの割合で人と車のバランスにしているのも

好きなポイントです。

歩いていたらカッコいい車が路側に止まっていたり、

古い車がノロノロ走っていたり、

どちらかが排除されるのではなく、

バランスのよい共存関係を目指しているのが素敵です。

では。

byハヤカワ