ずっと行ってみたいと思っていた、
篠山の今田町の山の中にある住宅を見学させていただきました。
設計は、現代計画研究所という大学でお世話になった先生の設計事務所で
施工は木村工務店です。
竣工して約25年?ぐらい経っている小さな住宅です。

山を登ります。これがこの住宅の玄関です。
今回は、このアプロ―チに手すりを新設するための検討で行きました。

設計と施工と施主さんと場所が協働し、
建築物という“モノ”に奇跡的に結実した、
大変美しい空間で、貴重な時間を過ごすことができました。
お互いに協働し合い、専門的な知識をもって、
みんなでつくっていくという意識。。。
これが一番大事なのだと改めて実感しました。
目指すべき住宅の一つです。

帰りに近くの集落に行きました。
集落は美しいです。
何が美しいか一言では言えませんが、
1つ言えることは、揃っていないけど、複雑多様で、
全体として、どこか統一感があるということでしょうか。

道の先に見える、きれいな屋根とかすごいとおもいませんか。
ニュータウンのように、道がまっすぐではなく、
建物もそろっておらず、複雑多様だけど統一感のある風景。
建物も道に対してあまりセットバックせず、
しっかり生活感が街並みとして参加している。
長い時間の中で生まれた、
複雑な場所性、多種多様に人が集まる環境を
簡単に言葉やルールで表すのは、不可能なのかもしれません。
その場所、その時間での小さな暮らしの最適解の集まりが、
集落という集まって暮らす環境なのかなと
と、改めて思いました。
では。
byハヤカワ