歩いて楽しい空間とは、

こんにちは。設計部のハヤカワです。

 

東大阪市・M邸新築工事ですが、

養生が取れて、全貌が見えましたので、

ご紹介します。

ルームツアーというやつですかね。

 

まず、道路から。

通行量の多い道路から

ダイレクトに室内に繋がらないように、

沖縄で言うヒンプンのような小さな目隠し壁を設けました。

正面はシルバー、側面は黒です。

側面には、電気メーターや排気のカバーなど色々と外壁に付いていますが、

黒に合わせたので、見えませんね。

 

この場所は、周りに工場が多く、

工場の外壁でよく見かける、パッチワーク的な様相を少しだけ参考にしました。

さりげないですが。

 

玄関入ったらキッチンがあります。

施主さん施工のキッチンやタイル、板張りの空間です。

 

ズドーンと約14mの抜け。

14m先の奥には、小さな庭があり、玄関からでも見えます。

 

キッチンの奥に進むと、真っ白のお風呂や洗面室。

白の空間には、少し光沢を持たせ、光を反射させます。

ドアはありません。

家全体が、緩く区切られたワンルームの空間です。

 

こんな感じで、

緩く区切られつつ、連続していきます。

 

真っ白の空間を進むと、

ピンクと紫、一部グレーの畳が敷かれたカラフルの趣味室。

ここも仕上げも施主さんの施工です。

 

趣味室の逆側は濃い紫。

奥の庭の景色を切り取ります。

 

カラフルな空間を抜けると、

落ち着いた雰囲気の寝室です。

施主さんが選ばれた、リブ状の板張りが

良いアクセントになっていますね。

 

寝室からお庭を眺める。

お庭に出れるように、大きな窓を設けました。

 

寝室を抜けると、奥には小さなお庭が広がります。

海平造園さんにお庭を整えてもらいました。

管理しやすいサイズ感で、

建物に囲まれた素敵なお庭になりました。

 

ここも室内の部屋同様に、一つの空間です。

 

この小さな住宅では、

色彩、素材感、内外、機能と、多種多様で、

連続的、流動的に空間が展開されます。

 

その場所や、環境、施主さんの趣味や

木村工務店施工と施主さん施工が混ざり合って、

歩いて楽しい空間になりました。

 

こういう混ざり合うプロセスって、美しいですよね。

 

歩いていて楽しい空間=混ざり合うプロセスなのかな。

 

そういったモノが、バランスよく結実できたことに、

とてもうれしく思います。

 

では。

byハヤカワ

複雑さと骨格のアイダ

アツいですね。

設計部のハヤカワです。

 

東大阪のM邸新築工事は、

順調に施主さんの施工部分の仕事が進んでおります。

 

ここのお家は、

かなり細長い敷地で、

縦に4つ部屋が並んでいる間取りです。

 

各部屋同士、端から端まで、

ズドーーンと建具無しで繋がっております。

 

まずお家に入ったら木と黒タイルの食事室があります。

建具無しなので、

開口部から、敷地の奥にある小さなお庭が見えますね。

 

木と黒タイルの食事室から進んでいくと

洗面、お風呂、トイレ、脱衣室が一体となった白い空間があります。

カーテンを使って、緩やかに間仕切られる予定です。

 

白い空間の先に進むと、

色鮮やかな趣味室があります。

楽しそうですよね。

色彩って、もっと積極的に暮らしに取り入れるべきだと思っているので、

こういう空間は個人的にうれしいですね。

 

色鮮やかな趣味室の先には、

落ち着いた渋い雰囲気の寝室があります。

奥の小さな庭と良い関係性で連続していて、

部屋にいても、庭に出ても、

囲まれた雰囲気があって、

安心感があり、気持ちが良いです。

 

❝デザイン❞って、何かと一体感のあるものを提案しがちですが、

ズレたり、混ざったり、

そういう『複雑多様な部分』と、

『骨格になりうる部分』の葛藤のアイダに存在するものだと思っているので、

そういう葛藤も含めて、良い空間になっているなと思っております。

もう少しですので、楽しみです。

 

では。

byハヤカワ

最近の現場のこと

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

現場の方は少しずつですが、進んでおります。

 

東大阪市・M邸新築工事では、

お施主さんのDIYが進んでおります。

今回は、こちらで施工する範囲と、

お施主さんの施工する範囲が混ざっており、

お互いに調整しながら協力して、少しずつ進めています。

 

僕らも邪魔にならないように、

時々ですがお手伝いしながら、

良い空間になるように、

引き続きサポート&応援していきたいと思います!

 

また、カタチが見えてきたらブログで紹介しますね。

 

 

東大阪市足代・H邸リフォーム工事では、

悩みながら決めたクロスが貼られました。

こちらも一部紹介です。

シンプルな脱衣室ですが、

せっかくですので、遊び心を取り入れたいと、、

なので、生活に必要なモノが置かれても邪魔にならず、

一番よく見える室内の角の部分を、

ちょっと変わったクロスにしてみました。

 

サンプルだけでは空間全体のイメージがしにくいので、

こちらで3Dを作成して、ある程度イメージを共有しました。

 

僕自身、真っ白や統一感といった雰囲気より、

色や柄、複雑な雰囲気を

❝破綻しない範囲❞で積極的に生活の中に取り入れる暮らしが好きですし、

良い空間になると思ったので、

施主さんの悩まれて選んだモノを

少しだけ後押しさせてもらったカタチです。

 

また全体像が見えてきましたら、

ブログで紹介できたらと思います。

 

 

では。

byハヤカワ

ビールとミルクとリング

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

現場とは全く関係ないブログになりそうです、、

 

久々にお出かけをしました。

南港のATCにて、関西のクラフトビールが集まるイベントでした。

夕方ごろは影が落ちて、快適です。

 

会場の広場がグルっと囲まれており、

ギターの生演奏が舞台で開催されていて、

程よい海風のなか、ビール片手にみなさん楽しそうで、

良い空間でした。

 

クラフトビール、全然詳しくないですが、

いろんな関西の❝場所❞を推した特徴的なビールがあって、

楽しい&おいしいですね。

 

最近赤ちゃんが生まれた友人夫婦に誘われて来たので、

生誕をビールとミルクで乾杯!

 

あと、見ておきたかった、

工事中の大阪万博のリング!

完成したものだけではなく、工事中の万博の姿も見たかったので、

すごく充実した一日になりました。

 

 

では。

byハヤカワ

GWのこと

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

GWはみなさん楽しめましたでしょうか。

 

私は、大学の友人の結婚式に参加しました。

大学1回からの友人で、

研究室の活動から大学院まで、苦楽を共にした友人でしたので、

ワクワクですが、少し緊張もしながら参加しました。

 

場所は奈良ホテルでした。

 

単純な赤では表現できない、美しい色彩の床

そんな床と木部の装飾的な設えが、深い陰影を創り、

窓から見える緑が映えています、、、

バタバタとしていたので、

あんまり良い写真撮れてませんが。。

 

部屋は、明るい方が良いとは、一概には言えませんね。

 

やはり、開口部は、内部と外部の環境から、

オーバーラップしながら慎重に決定されるべきだと、

そう思いました。

 

赤箱

鹿になっていますね。

 

とってもめでたく、

たくさんの友人にも久々に会えて、良い式でした。

 

では。

byハヤカワ

灯りとお花の設え

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

毎年花粉で調子悪くなるのですが、

今回は病院でもらった薬を飲んでいるので、

少しマシな気がしています。

 

東大阪・M邸新築工事では、

上棟式がありました。

現場用の照明は、作業性と明るさを優先して、

LEDの昼白色の色温度が高い(白っぽい光)照明が一般的ですが、

せっかくの人が集まる場ですので、会社から電球色の照明を持参し、

天井から出ている配線にぶら下げてみました。

 

現場の大工さんや職人さんたちからは、

何してるの?って感じでしたが、、、笑

周りが薄暗くて、

食事のする場だけが照らされて、

構造体の陰影が生まれて、

素敵な空間になったと思います。

 

合板を重ねただけの簡易な机に、きれいなお花を添えていただきました。

すごく良かったです。

いつもと違った食事の雰囲気が生まれており、

ワイワイ楽しみながら過ごすことができました。

 

お施主さんには、食事以外にも

色々と準備をしていただき、ありがとうございました!

 

では。

byハヤカワ

細長くて、包まれて、繋がる居場所

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

最近天気も気温もややこしい感じで、

季節の変わり目ですかね。

 

東大阪・M邸新築工事では、

基礎、土台と着々と進んでおります。

 

 

すごく細長い敷地で、

必然的にリニアな間取りになりました。

建物は敷地の奥まで行かずに、

小さなお庭を設けています。

 

大きく4つの部屋に分かれているのですが、

建具はなく、ズドーンと玄関から奥の庭まで抜けています。

一つ一つ繋がりながらも、

壁で包まれていて、異なった機能を持った居場所が点在しています。

 

今回は、内部の仕上げに関して、

施主さんがご自身で作業するところと、

こちらで仕上げるところが混在しておりますので、

施主さん、監督、職人さんと相談しながら進めたいと思います。

 

では。

byハヤカワ

ボックスとトップライト

こんにちは。

設計部のハヤカワです。

 

突然ですが、ここはどこでしょうか?

外観は、こんな感じです。

 

場所は西早稲田にあり、早稲田大学の近くです。

個人住宅なのですが、アートギャラリーに用途が変更になり、

東京まで見学に行きました。

 

 

 

この建物は、

宮脇檀さんの❝松川ボックス❞という小さな住宅で、

まだ一般公開されていない頃、外観だけでもと思い、見に行きましたが、

念願の内部に入ることができました。

 

71年竣工の建物ですが、

この建てられた時代は、公害や劣悪な都市環境など、

外部環境に対する意識は、今とは違い、かなりネガティブな状況でした。

なので、外部からは守りに徹するかのような閉じた様相です。

 

ただ内部は、こんなにも開放的で、

狭さや、外観の閉鎖的な雰囲気は全くありません。

 

建てられた時代の劣悪な都市環境下の中で、

適切な位置に、限られた環境の中で、

居心地の良さを最大限感じることができます。

 

敷地を超えた外と、内部の住空間の関係性の中で導かれた、

効果的な開口部のサイズや位置の選択がされていますね。。

 

決して閉じたいわけでなく、

社会情勢のなかで仕方なく閉じることを前提に、

どうやって開くか、、、そんな葛藤を

宮脇さんの建物を見るたびにすごく感じます。

そんな時代、その場所の影響が色濃く反映された住宅です。

今の時代では、また違った様相の建物になっていたのだろうなと思います。

 

 

トップライトは、熱環境や防水的な観点、

日々のメンテナンスなどなど、

かなりリスクのある存在ですが、

この場所にトップライトがないと、まったく成立しないと思わされる存在。

 

トップライト、、、

いつかそんなリスクから解放されたモノが生まれたら、

日々変化する多様で豊かな自然光の下で、

想像を超えた気持ちの良い居場所がたくさん生まれそうです。

 

2階の廊下です。

頭上の美しいトップライトがどんどん近づきます。

素敵ですね、、

 

廊下もただの廊下ではなく、

少し入組んだ廊下や、梁で少しだけ囲まれた場所。

さりげなく、小さな居場所がちりばめられています。

 

1階のリビングが見えます。

 

小さな腰掛

特等席ですね。

 

そんなことをぼーっとしながら感じつつ、

のんびり特等席で過ごしておりました。

 

では。

byハヤカワ

見えない工事

こんにちは。

設計部にハヤカワです。

総務部のコジマさんのブログで紹介がありました、

餅つき大会が明日にありますね。

もし時間がありましたら。

 

現在は、東大阪にて小さな平屋の工事を進めております。

地盤調査の結果から、鋼管杭による、

地盤改良が必要との結果がでましたので、

着々と建築を支える、見えない部分の工事をしております。

 

更地の状態でしたが、

ちょっとした障害物が地中にありましたので、

その部分から丁寧に解体開始です。

 

障害物がある部分の土を少し掘り起こし、

先を付け替えて、障害物を砕きます。

 

構造設計をしていただいている方にも、

現状を確認しに来ていただき、

構造的に問題がない解体方法を相談しました。

 

思ったより解体は静かで、繊細に慎重に細かく砕き、

一つ一つ撤去していきました。

 

撤去完了。

見た目からは、なにも変わりませんが、

清々しくすっきりした気分です。

 

これから、建物本体の工事が始まります。

施主さんと監督、職人さんと

細々と打合せや相談をしながら

気持ちの良い空間になればなと思います。

 

では。

byハヤカワ

小さな広がりと円錐

こんにちは。

ハヤカワです。

さむいですね。

 

少し前に竣工しました、

尼崎市・本田歯科医院に少し用事があり、

行ってきました。

クリスマスの装い!

かわいいですし、

温かめの内装にぴったりでした。

素敵です。

 

中待合室です。

ベンチ以外の用途として、

モノを置いたり飾ったり、

景色を眺めたり、

影が映ったり、、、

好きな場所を選べる中待合室です。

複雑多様で、気持ち良さげな空間になったと思います。

 

特にうれしかったことは、

飾り物が❝ソト❞を向いているということです。

 

内部だけの居心地の良さで自己完結するのではなく、

❝ソト❞で歩いている人や車、環境に向かって、

楽し気な雰囲気(季節の変化など)を提供している。

そういった広がりを感じれたことです。

 

店舗や施設だからと言えばそうなのかもしれませんが、

プライベートな住宅でも、

その場所を選んで住んでいる方が、

日々楽しく、幸せに、快適に暮らすことができれば、

その喜びは、周辺環境にじんわりとでも、

小さく広がるはずだと。

大きな話に聞こえますが、そう思っております。

 

 

現場とは関係ない話ですが、

好きな建物の一つの

梅田スカイビルの下に設置されたクリスマスツリーが、

装飾ゼロでオールLED照明のデジタル制御に全振りの

LEDマッピングツリー。

昼間はツリーっぽくない緑の円錐の物体で

原広司のスカイビルと黒川紀章的な円錐のコラボが

個人的に気になっていたので、

見てきました。

 

円錐の物体は、上空の空中庭園を刺し、

天空に消えていく幾何学

夜も光り輝くツリーとなって、

すごくきれいみたいです。(寒くてすぐに移動しました。)

 

 

では。

byハヤカワ

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