調剤薬局の設計および監理

こんばんは、設計のヤマガタです。
弊社は工務店なので、建築工事が主な業務なのですが、
今回は「設計、監理」のお仕事のご紹介です。

駅前の元居酒屋さんの建物を、調剤薬局に改装する計画です。
とにかく駅の階段の目の前にある建物なので、企業の旗艦店として
外観、内装を意匠することが目的でした。

ドラッグストアといえば、とにかく商品をいかに陳列し、白く明るく、ですが
このお店は真逆の「落ち着いた」「自然素材の」空間です。

そしてとにかくスピード勝負。「さあ設計を始めましょう」から
「オープン」までなんと3ヶ月!奇跡は起こると信じて走りました。

↓着工前の様子。元居酒屋さんの名残が見られます。
元の写真
↓目の回る設計期間を経て、最終の外観イメージスケッチがこれ。
ガラススクリーン、階段、棚越しに、店舗の中を見せる計画です。
外壁の改修範囲をスチール照明ボックスで囲んで、キリをつけています。
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↓内観スケッチです。
床に無垢のフローリング、棚やカウンターにも無垢材を使用し、落ち着きのある
空間を目指しました。
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↓そして奇跡は起こります。
施工業者さんの、夜間、休日をかえりみない努力のおかげで、
なんとか形にしていただきました。 
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↓現場での打合せで、いろんな変更を加えましたが、内観イメージは計画通り。
壁面の棚に商品や、掲示版、TV等をならべます。
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↓これは待合のベンチです。
このベンチの中は、キッズスペースになっています。
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まだ手直し工事や、備品関係の設置などが残っていて、
これらの詰めが大変です。
その後、店舗のお引っ越しがあり、こちらも相当大変だと思います。

もう少し、あと少し!

by ヤマガタ

模型のチカラ

こんばんは。設計のヤマガタです。
模型を作る機会が重なり、思い入れもありますので、また今回も模型ネタです。

狭山KM邸新築&リフォーム工事で計画中の物件です。
住宅兼アトリエの建物で、様々な案を検討し、いよいよ実施設計を進めていく
段階です。

↓「ココに、
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↓コレを建てます。」
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わかりやすいですね。
この写真は現場で撮影したものなので、光の当たり方、影の長さがリアルに、
直感的にわかります。
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日影のシミュレーションソフトなど、いろいろ便利なソフトもありますが、
やっぱこの方法が一番ピンときます。アナログ万歳。

現場でシャチョウと、模型を軸にグルグル回る、昼下がりです。

by ヤマガタ

平屋の新築を計画中

こんばんは、設計のヤマガタです。
現在、芦屋で平屋の新築住宅を計画中です。
いろいろな案があり、まだ最終決定ではないのですが、
模型を作ったので、その中のひとつをご紹介。

中庭のある平屋です。
必要なところを高く、そうでないところを低く、
雨水がスムーズに流れるように・・・それでこの屋根の形になりました。
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頂点の位置、屋根の傾斜、いろいろ考えてはいるのですが、まだまだ初期計画。
おさまりなど非常に難しい部分もあります。
でも実際できたらいいだろうなぁ、という段階です。
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こんな形状なので、「模型を作るのが大変」。
ということは、つまり「現場で作るのも大変」、ということです。

最終形状はどうなるか?またご報告します。

by ヤマガタ

竣工写真撮影 3題

昨年お引き渡しをした現場の竣工写真撮影をさせていただきました。
お引っ越しが終わり、お住まいになられている中、ご協力いただきまして
ありがとうございました。

京都、大阪狭山市を(ハードスケジュールでしたが)1日で。
松原は後日の撮影で、いっきに3件の撮影をしました。

フォトグラファーは、多田ユウコさんです。
いつもフワリとした物腰で、魅力的な写真を撮っていただいています。

京都・F邸マンションリフォーム工事
時間の関係で、撮影風景を撮ることはできませんでした。
キッチンの後ろの壁に、お引っ越し後に造作棚を設置しました。
お持ちの家具、小物が主役の空間です。
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大阪狭山市・K邸新築工事
京都からおにぎりをかじり、昼食時間を短縮して駆けつけます。
この日は天気が安定せず、太陽の光を待ちながらの撮影になりました。
お施主さんを含め、みんなで光を待ち、光が差し込むと急いで身を隠して
シャッターを切ってもらう、という感じです。
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↓撮影には、奥さん、奥さんのお友達、お子さんにご協力いただきました。
子ども室にロフトを造作しました。モデルとして部屋の主にも入っていただきました。
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夕景の撮影もさせていただきました。
照明によって、夜はまた別の表情となります。
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松原市・OS邸リフォーム工事
撮影当日は快晴。気温も高めでした。
LDKは、建具を開け放っての撮影です。撮影時間中、窓を開けさせていただくこと
になりましたので、ホントに少しでも暖かい日になってくれて良かったです。
ご協力ありがとうございました。
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↓ここでは庭へのハキダシ窓を、木製建具で製作しました。
西向きの窓なので、障子と葦戸を計画し、日射対策をしています。
夏の日射さえ防げば、あとは午後の明るいLDKが得られます。
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↓フルオープンにしたときの気持ちよさは感無量です。
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多田ユウコさんに撮っていただいた写真を何点か載せました。
その他は後日、HPに掲載されると思いますので、また見てください。

By ヤマガタ

道路と水路

こんばんは、設計担当の田中です。

昨年からスタートしました、尼崎市・M邸新築工事の方が
設計契約をさせて頂き、基本設計から実施設計に移り
川本の方にバトンタッチして進めています。
今日も、二人で水路の深さを調査に行ってきたところです。

今回の設計で、まず難しかったのが、敷地の問題でした。
四方を水路と三方道路に囲まれている為
いろいろと法規的条件をクリアしないといけませんでした。
※最初、私一人で現地調査した際には、気づかないことも多く
敷地を当たり直すなど、プランが変更になるなど、お施主さんにも
ご迷惑おかけしました。
でも、四方を隣家に隣接していないというのは気兼ねが無くいいものだと思いました。

・南側道路
正面

・西側道路
 側道
・東側水路
水路側
・北側道路
裏

◎道路について
今回の道路については、昔の区画で
一間道路と言うそうですが、一間(1.8m巾)※畳の長辺の巾
が現状なのですが、3方囲まれています。
今は、4m必要ですので後退が必要になります。
この時、昔の水道メーターなどが道路側に残ってしまう場合
は、敷地内に移設しないといけないとか
道路からの排水を拾う側溝を設けないといけない場合があるなど
敷地を道路として提供して狭くなって、さらに給排水などのインフラ整備まで
個人負担しないといけないという、納得いかない面が多々あります。
でも、新築の場合は、そうしないと建てれないのです。
お施主さんの立場からするとぼやきたくなる内容です。

実際、大阪市内などでは狭い道(狭あい道路)について
防災の面で、建て込んでいて、消防車が入れないなど
問題があるので、
狭あい道路整備等促進事業などがあって
道を後退して広げたら、アスファルト舗装や
下水会所を無償で入れますといった行政の政策があるのですが
いっこうに進んでないように見うけられます。
部分的に後退する家があって、デコボコ道になっています。

◎水路について
水路については、安息角といって
もし水路側に土地が崩れることがあっても
水路側に支障が起きない様に、基礎を深く入れる様なことが
必要になります。
今日は、水路深さを測って、基礎がどのくらい必要か調べました。
ほとんどの部分は、安息ラインに当たりませんでしたが、一角だけ
今より20センチほど深基礎にする必要が出てきました。

建物の方は、四方、空きがある分、光がたっぷり入り
旧村で周辺地域のまちなみもいいので、イイ家になっていきそうな気がします。
楽しみです・・・。

by タナカ

本日、事務所で・・・・

こんばんわ、工事部長のトミマスです。

先日は社長のブログ等でご紹介しています通り、当社で初午祭を盛大に執り行いました。
今日は、朝からその後片付をし、午後にはデスクワークをかたづけていたので現場ブログの【ネタ】に困っておりましたところ、夕方になり設計部が社長の指示のもと、なにやらゴソゴソやっていたのでのぞいてみると・・・

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先日から発注していた写真撮影用のミニスタジオキットを組み立てていました。

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仮組立で、1枚撮らせてもらったのですが、どうでしょうか。

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これから設計部は模型と共に、模型写真にも力を入れお客様にますます良いものを提案できることでしょう。

byトミマス

お引渡しから5年目の訪問

こんばんわ。
設計部 カワモトです。
4年半前にお引渡しした八尾・K邸の現場にメンテナンス確認の為にお伺いしました。
IMG_2262 ←1階リビング
IMG_2264 ←中2階のフリールーム
IMG_2268 ←中2階から撮影
中2階のスペースがあり、感じはとても良かったです。
お子さんも増え現在のL・Dでは狭くなりなりそうなので、
リビングを広げる計画の検討中です。
家族構成の変化に伴って建物も変化して、
住み心地の良い空間に出来ればと思います。

byカワモト

大工工事から仕上げまで

生野区田島T邸リフォーム工事です。
急ピッチで進む現場。大工工事から仕上げの工事まで一気にご報告します。

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↑壁、天井下地 外壁側は断熱材+防湿シートの仕様です
DSC08701_s DSC08699_s 
↑一部サッシを新設します。このハキダシ窓より、車椅子を出入りさせる計画
コーナーの新しいサッシの部分は、もともと玄関でした。
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↑日が短くなり、1日の終わりはもう真っ暗。
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↑キッチンの後ろの家具は、家具工場で製作し、取り付けます
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↑階段・造作棚などの施工
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↑新しく玄関を設けます。 左の写真の位置にスロープをつくる計画です
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↑大工さんの造作が終わり、内装仕上に入っています。
屋根は既存の上に塗装し、保護します
DSC09269_s DSC09270_s 
↑スロープの形が見えてきました。踊場にはスチールの手摺を取り付けました
 DSC09274_s DSC09254_s
↑玄関ポーチにもスチール手摺。土間はタイルで仕上げ
ます
  玄関入って正面の壁に、もともとお使いだったレトロなブラケットを設置。
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↑床の養生を取って、照明器具も設置完了
コーナーに床材を使って造作ベンチを造りました。

工期が非常に厳しい中、監督(モリタ)、職人の皆様に頑張っていただきました。
あとは細かい微調整を行い、いよいよお引き渡しです。

by ヤマガタ

都島区・Y邸マンションリフォーム工事 その4

こんばんは。設計のヤマガタです。
自宅の工事が終わって、引っ越しして、子どもが産まれて、あっという間に
早3ヶ月です。大きく環境が変わって、本当にめまぐるしい3ヶ月でした。

ようやくちゃんと写真を撮ることができました。
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↑ダイニングから寝室方向

  テーブルは、「マイスター」という、東京の家具セレクトショップの商品です。
  ナラ板目の無垢材で、サイズはオーダーできて、結構お値打ちでした。
  椅子は宮崎椅子製作所。肘掛けが下がっているので、テーブルの下に納まります。
 
↓リビングのパソコン机(左) 、玄関土間(右)
  カウンターの下に、モデムなどを置く棚を付けるべきでした。
  休みの日に棚の増設をコツコツしようと思っています。
  マンションとはいえ、玄関土間は広いと便利です。
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↓寝室
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↓寝室からダイニング方向
  2段の階段は、特に色を変えずに作ったので、来られた方がよく踏み外されます・・・。
  公共の場では、しっかり色を変えるべきですね。ここは、まあ良し。
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↓子どもができて、オープンキッチンの良さを、今さらながら痛感しています。
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ほぼワンルームなので、連日息子の泣き声が響き渡っています。
それもまあ良し。

by ヤマガタ

工務店の仕事(所感)

こんばんは、営業と設計の田中です。
現場の方が、あまり進捗していないので
少し、最近仕事をしていて思うことを書きます。

現場ブログでは、大規模リフォームと新築を中心に掲載していますが
町の工務店としての顔もありますので
建具を付けたり、トイレを入れ替えたり、雨漏れの補修をしたり
部分的な、小さな工事もたくさんしています。

いつもお施主さんに言われるのが
『どこに頼んでいいか分からなかった』
『どの様に頼んでいいか分からなかった』

工務店勤務の私でさえ、どこにどう頼んだらいいか・・・?
といろいろ考えてしまいます。

荷物は片づけないとだめなのか。
ずっと自宅にいないと工事はしてもらえないのか
たいそうな工事にならないか
大工さんでこんな仕事できるのかな?(工事は、何でも大工さんがするものだと思われている)
予算のことかと思いきや、意外とこんなことがハードルになっていたりするのです。

工事を施工する側からすると
さほど重要でないことも、お施主さんにとっては大きな悩みだったりします。

結局、悩んだ末に、長らく諦めてしまっていた方とも、たくさん出会ってきました。

私的には、世の中には潜在的に、たくさんのお施主様の要望が眠っている様に思います。
そして、意外と金銭的な問題でなく
上記のような理由によるものが多いのではないかと実体験から推察しています。

木村工務店では、今年から『まちのえんがわ』をスタートし
すこしずつではありますが、近所の方々が訪ねて来られる様になりました。
頼むことが出来ただけでホッとされている方が多く見受けられます。

衣食住で衣と食に関してはあらゆるニーズに対応できる社会になってきているのに対し
『住』は、まだまだこれから感があります。

ねこ
むずかしいのだニャ?

By タナカ

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