温泉とランドセルとサングラス

朝からパラパラ雨が降る日曜日の大阪。で、東大阪の大型銭湯に行くことにした。スーパー銭湯と大型銭湯は違うというのをコロナ禍の制限によって初めて知った。スーパー銭湯はその他公衆浴場で利用制限がかかっているが、銭湯の大型の施設は、一般公衆浴場で、銭湯と同じ料金で、利用制限がかかっていないらしい。それにしても、一般の銭湯でもサウナとか露天風呂とか温泉とかあるので、石鹸とかシャンプーが付いていないとか着替えとか洗い場がゆったりしていないとかが大きな違いなのか…。で、スーパー銭湯が土日休業なので朝風呂からやっている銭湯の大きなやつに行くと男湯はいっぱい。密だな…。サウナもちょっぴり気を使う。

「まちのえんがわ」で住宅風呂巡礼を一緒に企画した「温泉ソムリエぐっち」が提唱する「純温泉」という定義があって…

「純温泉」とは新たな言葉です。

なぜ「純温泉」という新たな言葉を作ったのか?
それは「源泉かけ流し」という言葉が、良くも悪くも明確な定義がないため、
「源泉かけ流し」の温泉では、どのような温泉なのか、
もしくは、どのような湯使いをしているか、わからないからです。
また、「源泉かけ流し」であっても天然のままの温泉とは限らないからです。
※湯使いとは「加水・加温・循環ろ過装置・(塩素等や入浴剤等の)添加」の有無です。
また、昨今「100%源泉かけ流し」等様々なキャッチーなフレーズを見かけますが、
これもしかりです。ということもあり「純温泉」は明確な定義を設けました。

純温泉の定義

純温泉を以下のように定義します。
「源泉をそのまま利用している温泉であること」
但し
・源泉が高温の場合、適温にするための加水はOKです。
(但し、源泉の個性を損なわない程度)
・源泉が低温の場合、適温にするための加温はOKです。
・噴気造成泉はOKです。
・溜湯方式(貸切利用でかつ1組毎に換水)はOKです。
・循環ろ過装置を設置していないこと
・浴用の温泉水への塩素系薬剤等の添加による消毒はしていないこと
・浴用の温泉水への入浴剤等の添加はしていないこと
・適正な清掃及び衛生管理を行っていること

純温泉のタイプ別
純温泉A
完全放流式・加水なし・加温なし・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なし
純温泉B
完全放流式・加水あり(源泉の個性を損なわない程度)・加温なし・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なし
純温泉C
完全放流式・加水なし・加温あり・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なし
純温泉D
完全放流式・噴気造成泉・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なし
純温泉E
溜湯方式(貸切利用かつ1組毎に換水)・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なし

「源泉掛け流し」といっても、それって、AタイプBタイプなんて、ぐっちの影響で、木村家の家族間では区別するようになってきたが、「消毒なし」ってほんと少ないらしい。今日も「源泉掛け流し」と書かれたその露天風呂に浸かりながら、「湯使い」をあれこれと想像してみた。

今週、マゴのランドセルを買うために生野区田島にある「生田ランドセル」さんにお伺いする。長男が予約をし、コロナ禍もあって、決められた時間に店舗でランドセルをチョイスした。工房は木村工務店で施工をさせて頂いたが、昨年他界された会長さんとは、生野区のものづくりや商売やホームページに関しての意見交換を交えたご指導ご鞭撻を頂戴し、いつかお返しをしたいと思っていた。

店舗に行くと、若い家族だけでランドセルをチョイスする方もいれば、うちのように祖父母が一緒に付いてチョイスしている家族もあって、小学校入学という子供の成長と将来の希望に満ちた雰囲気が充満していて、こんなハッピーなビジネスもあるのだと感心して眺めていた。偶然居合わせた社長さんにその事を伝えると、以前に別の会社で営業をしていた時は、間近でお客様が喜んでいる姿を実感できなくて、店舗での家族の喜ぶ雰囲気が嬉しくてこの仕事を続けていると仰った。商品を手に取りセレクトし、工房での製作過程を見学し、家に帰ってからその仕様をネットで注文して、年末に手作りのランドセルが送られてくる。ハイブリットで素敵な商売のやり方だな。

帰りがけ、すぐ近くの生野区のものづくり企業で、サングラスのTalexさんのカフェに立ち寄る。何となくランドセル購入の余韻を分かち合いたい気分だったのだろう。飲み終わり併設するサングラスの店舗に入って、オーバーサングラスを手に取って眺めた。目が悪くなってから、学生の頃や40代までは、コンタクトをしていたが、眼鏡に切り替えてからは、サングラスに悩む。ここ最近はカッコ悪さは我慢して、その昔に買ったオーバーサングラスで自転車に乗っていたし、今年のスキーはそのオーバーグラスで滑ると案外快適だった。それにしてもちょっと調子が悪くなってきたので、いつか買い替えようと思ってネットで見ていた。Talexさんのレンズはアウトドアーでは本当に見やすい。

現品をいろいろ手に取って見ていると、店員さんが、ワタシの眼鏡を視て、かなり歪んでいますね。ちょっと時間ありますか。直しますよ。っといって丁寧に直してくれたのだ。確かに、マスクをするようになってから、何度もずり落ちたりし、歪んだままで、修理にいけてなかったのでありがたかったが、ついついその親切な雰囲気に乗っかりたい気分になってしまい、サングラスの購入を決断してしまったワタシ。レンズにあるロゴの文字を消せますかっと伝えると、後日郵送でよかったら消すことできますよっと。対面の実店舗では、あれやこれや相談に乗りながらカスタマイズできるのが魅力だよね。奥方にもどちらが似合うかサジェスチョンもらったり。

ネットでなく実店舗でモノをセレクトして購入するなんて久しぶり。店員さんの対面のエネルギーに触れるのも懐かしい感じ。ほんともうそろそろコロナの終息を願うばかりだな。