GWにこんな光景に出会った

犬島に行く。

大阪を早朝に車で出発し、朝8時前に岡山県の宇野港に到着した。フェリーに乗って、まず直島に渡る。これまで2度ほど直島で宿泊したことがあるので、そのまま直ぐに直島から豊島と犬島行きのフェリーに乗って、犬島まで渡り、犬島精錬所美術館を初体験。それなりにエエ空間体験ができて良かった…..。

暗闇の中に鏡に写る光に導かれる空間があって、デンマークに長男と次男の3人で旅した時、デンマークの公園の地下に、ここと同じ設計者の三分一さんが造った空間体験があって、北欧のなかの日本的な空間で、それなりの感動をした。その空間と同じテーストのもとが、ここ犬島にあったのだな。それとともに、名古屋のコスモホームの鈴木さん主催のヨーロッパ建築研修旅行に行った時の同室が、今は亡き島根の工務店のリンケンの田村さんで、その田村さんが、デンマークの三分一さん設計の空間をデンマークまで行って施工したっ!とホテルの部屋で聞いた時の、私の驚きと田村さんの苦労話の、その時の光景が唐突に蘇って、その想いとともにこの闇の空間を歩いた。

犬島から豊島にフェリーで戻った。今回の最大の楽しみは豊島美術館だったのに、完全予約制で、そんなの当日まで、全く知らなかった。仕方なくバスの車窓から外観だけを視た。もっと下調べをするべきだったのだが…..。また、あの、万博の、当日予約失敗の、夫婦間の、イヤな、記憶が、再び、襲ってきた。今回の旅は、5月5日に、しまなみ海道の生口島の輪空というペンションに宿泊し、その宿の主人の市村さんと一緒に自転車に乗るのが目的で、そのついでに、一日前に岡山で宿泊し、犬島と豊島を見学することにした。なので、ちょっと「気合い」が足らなかった。いまや、どこでも「予約」が必須で、もはや「気合い」で、綿密な予定をたてないと、旅が出来ない時代だな。

豊島美術館を見学できなかったので、時間ができた。それで「心臓音のアーカイブ」で、私の心臓音を録音し、提供することにした…..。

豊島横尾館が、おもいのほか良かった。建築の改修も、きっちりしていた。内部はなぜか便所だけ撮影出来て、使うと案外気分良し。

豊島から宇野港に戻り岡山駅近くで宿泊し、商店街の抜けたところのBarで地元の方々との会話を楽しんだ、その翌朝、吉備津神社に参拝してから、しまなみ海道に向かうことにした。前々から、一度行ってみたい神社だったが、その機会がなかった。エエ神社だな…..。切妻の双塔がカッコエエが、実物視ると、亀腹の上に浮く縁側がとってもカッコ良かった。最近、エエ神社を体験すると「パワーを感じるわっ…..」というのが女子的コトバだなっ。なんておもう。

その日の午前中に輪空に到着し、宿のある生口島から自転車に乗って因島まで渡り、ちょっとした坂を登って、除虫菊をみた。モデルの女子を除虫菊の中に立たせて、撮影しまくるカメラマンさんがいて、なので、ワタシは、モデルさんの服と同じ黒色のクロモリバイクを立たせて、撮影することにした。のどかな景色。エエ漁港と集落と山々が見える海の光景が瀬戸内海の特徴だな…..。それはそれとして、しまなみ海道で自転車を乗る人は、欧米人ばかりが目立ち、日本人のしまなみ海道自転車ブームは下火になってきたような気がする…..。

因島の大出さんで、因島のお好み焼き「因おこ」を食べた。大阪のお好み焼きの粉もんに慣れ親しんでいると、粉少なめでキャベツシャキシャキの食感が新鮮でとっても美味しい。生口島から因島まで、このお好み焼きを楽しみで自転車に乗っている気もする。お好み食べたあと、自転車をフェリーに乗せて弓削島に渡り、ぐるっと海岸沿いを廻ったあと、吊り橋伝いに、佐島、生名島、岩城島と渡る。こぢんまりしたデザインの橋で、どの橋にも特徴があり好きだな。

それにしても、今年最初のロードバイクで、やっぱ習慣的に乗らないと「あっーしんど」ですわ。そんなこんなで、GWに、こんな景色たちに出会った…..。