菌類がつくりだすネットワーク

毎月19日に「空き家カフェ」を開催している。この5月19日月曜日で100回目を迎えるコトになり、常連参加者で、家主の立ち位置でもあるヤマダさんに、この100回をまとめるプレゼンテーションをして頂いた。おなじく常連参加者で、元生野区副区長でもあったタケザワさんが、その資料の「まとめ」をChatGPTも駆使しながらまとめたコトバが、「空き家カフェ」というものが何であるかをとっても上手く表現してあった。

「空き家から広がる人とまちの再生」

空き家カフェは「物件再利用」だけでなく
「人とのつながり」を育む場であり
地域を活性化する原動力です
空き家再生は単なるリフォームではなく
コミュニティー再生の象徴的な試みです

まちの「人とのつながり」とそのコミュニティーといっても、昔のような運動会をしたりする懇親会的なことは面倒だと感じる人が多いと思う。いまは、まちの安心安全を補えるるような、挨拶を交わせる程度の弱わい繋がりで良いのかもしれないが、案外、その挨拶を交わせる程度のコミュニティーがムツカシイのかもしれない。森林の微生物に関するテレビやネット上の資料を垣間見ると、木々の根に共生する菌類が作り出すネットワークが、木々の成長や森林の構成にダイナミックに影響を及ぼしているという。そういう菌類がつくりだすような地下ネットワークが「空き家カフェ」の菌類的コミュニティ−再生のような気がする。

大阪府建築士会発行の業界紙「建築人」という雑誌に掲載されて、弊社が施工を担当した 「クセのあるスタジオ」(設計:Kvalito/施主:マクセル株式会社)が、建築人賞の佳作に選出されて、その表彰式があった28日木曜日。木村工務店代表で専務が賞状を頂戴したそのブログはこちらにあって。それはそれとして、その表彰式では、弊社での施工実績もある建築家の奥和田さんが、同じ表彰台で受賞してお互いの受賞を讃え合って、この同じ舞台で大阪建築コンクールの渡辺節賞を受賞した建築家が北村さんで、彼は「空き家カフェ」に何度も参加してくれているので、懇親会の席で祝福しあったし、竹中工務店の設計施工で受賞し、その設計担当者として表彰されていた、山崎さんも、うちの家で、何度か食事会をした縁もあって、懇親会では久しぶりの親交で楽しい時間を共有した。その席には自邸のマンションリフォームに関わらせて頂いた、竹中工務店のKさんもお見えで、少々驚いたが、関わりのある方々と、とっても良い時間を持てた懇親会だった。

この表彰式では、万博のリングを設計した藤本壮介さんの講演会が1時間ほどあり、それがとっても良い講演だった。あらためて、万博リングの設計意図と建築への想いを知るコトができたが、懇親会の席にも参加されて、とっても多くの建築士会の方々と、終始笑顔で、名刺交換をされ記念撮影をされている姿がとっても印象的だった。懇親会が終了する少し前に、私も名刺交換に行くコトにしたのは、以前に住宅の見積をしたことを伝えたかったことと、講演のプレゼンテーションに、万博リングでの夕焼けの話があり、その写真が、以前のブログの夕焼けの大阪万博の写真に近い角度のプレゼン写真で、開幕前なので、リングで夕焼けを見る人の姿がないのと夕日そのものは写ってなく、是非、万博リングの夕日と夕日を見る人を見てくださいというメッセージだった。ま、大阪人的に、この写真どないでっしゃろか…..というノリで、iPhoneの写真お見せして、ほんの1分ほどの懇親を楽しんだ。

懇親会終了後、竹中工務店さんや日建設計さんや鹿島さんの受賞した若い設計担当の皆さんとミナミのBarで一緒に飲んで、楽しかったのだけれど、それって菌糸的地下ネットワーク的飲み会だったようにおもう。