加工場で同窓会

加工場で東小路小学校と新生野中学校の同窓会を催した日曜日。木村工務店が所在する地域の小学校と中学校で、私はその二つの学校で9年間を過ごした。その当時は、小学校が30人台の4クラスで、中学生になる時は、他の小学校と一緒になることもなく、ほぼそのままの人数で中学校にあがったので、9年間の一貫教育みたいな感じだった。140人ほどの生徒がそれぞれ一度は同じクラスになっている確立が高かったので、ファミリーみたいな感覚もある。

同じ学年の40人ほどが集まったが、男子は10人ちょっと、圧倒的に女子が多い。そのなかで地元に残っているひとは10人ほどで、それもほぼ女子だった。長屋がとっても密集した地域だったが、10年ほど前のある日、地上げが勃発し、4軒長屋2階建ての街並が、3軒の3階建て建て売り住宅の街並に変貌した。その後どんどん、長屋が建売住宅か、木造3階建てアパートに建て替えられていく。そんなこともあって、久しぶりに地元の町を見てみたい…..という要望があり、それならっということで、木村工務店の加工場を使ってもらうことになった。

ちなみに、高市総理になって、インバウンドを含む外国人労働者の問題がクローズアップされているが、新しく建てられた3階建て建て売り住宅の前をママチャリで通過するとき、表札をみると、中国人かとおもわれるお名前が、かなり多い。建売住宅の価格が高騰し、若い世代では、手に届きにくい価格になってきた昨今、中国人の富裕層が、持ち家として、生野区の建売住宅を購入する確立が増えていくのは、生野区が80カ国ほどの外国人が住む多国籍な町になっているということも含めて、現代的な課題が散見される町のようにおもう。

同級生に東成で「げんこつ」という有名店を経営していたフクダくんがいて、この春に、その店を閉店し、老後を楽しむのだという。その彼が、とってもエエ食材を仕入れてくれて、ちょっと贅沢な食事になった。同じ同級生に、「SHOWーCOMPANY」というミュージカル劇団の音楽を担当しているエーパンがいて、彼が中学校の卒業アルバムを使って、AI加工し、全生徒のひとりづつの顔が動画のように動く加工を施した。それを皆で視聴しているのが冒頭の写真。古い写真が動くっていうのが凄いし、とっても盛りあがた。

オレンジ色の鉄骨の梁にぶらさがっている紐は、パン食い競争のように菓子袋をぶら下げて、それを口で食わえてもぎ取れっ!っていうアトラクションをしたいのよぉっ!という発想を私に持ちかけたのが監事の女子で、えっ!この歳で、そんなことするのぉっ!とおもったが、梁にクランプ付けて、紐くくって、その端に洗濯ばさみを付けて、袋を挟んで、それを口で加えてもぎ取ってみると、それはそれで皆で笑って童心に返えれて楽しかった。

そうゆう手造り感満載の同窓会だったので、気取らずリラックスした心地良い時間を分かち合えた日曜日になった。