環島(ホアンダオ)

台湾を自転車で1週することを「環島」と言うらしく、ひょんなことから、しまなみ海道の生口島にある自転車乗りの宿、輪空の市村さんからお誘いを受けて、台湾のジャイアントが主催する環島に参加することになった。900キロを8泊9日で走破するという。一日100キロを9日間走らなければならないらしい…。流石に3カ月前になると緊張してきて、日曜日だけ自転車に乗るようにしたが、二週間前の日曜日には、空き家カフェがあり、一週間前の日曜日には、同窓会があって、理想的な練習にはならず、あとは本番任せになって、しゃないなぁって感じ。ちなみに自転車はマイ自転車を持参すりことにして、飛行機に乗せるための梱包とか、現地での組み立てとか、そんなのにもちょと緊張した。

台北の松山で前泊し、11月1日の朝7時30分からツアーがスタートした。総勢40人ほど、台湾人が多いが、香港からも多い、マレーシア、シンガポール、カナダ、アメリカ、日本…。国籍は様々でインターナショナルな雰囲気があって驚いた。ツアーのスタッフが7人ほどいて、中には学生のアリバイトが数人いるらしく、単位にもなるらしい…。

40人をグループ分けして走るのかと思っていたが、固まりで走るのには最初、驚いたが、自然と自転車を走る能力と性格と国籍で、集団が分かれて、すぐに慣れた。それなりのスピードで走りるが、20キロ程度ごとに長い休憩もあり、だいたい走行時間と同じ時間の休憩時間があった。サポートカーが2台併走してくれて、補給食も充実していて、至れり尽くせりっていう感じ。こんな感じで一日目が始まった。

ホテルは4星クラスの満足できるホテルで朝食と昼食付きで、夕食はホテルでの食事の日が5日と、自分たちで近くの夜市で食べる日が3日あって、それはそれなりに楽しんだ。夕食などで中国式の円卓10人ほどで囲んで食事をする時は、アメリカのロサンゼルスからきた5人と日本人4人とで囲むことがほとんどだった。日米同盟が影響しているのか…。

参加者の多くが日本に好意的だった。ワールドシリーズの最終決戦の日が二日目のライドと重なった日だったので、ロサンゼルスのメンバーは自転車に乗りながら速報をキャッチし、ヤマモート、ヤマモートと大騒ぎだったし、ドジャースが勝利した夕食は皆で、カンパーイと杯を酌み交わし、日本人3人のおかげだと言われると、とっても嬉しい気分になった。オオタニ、ヤマモート、ローキの3人に感謝したい気分だった。

11月9日日曜日の午後4時頃、出発地点の台北の松山駅に到達し、参加者全員が無事に「環島」を達成した。その松山駅近くのホテルで、心地良い達成感と心地良い疲労感に包まれながら、このブログを書くいまとここ。サイクリングだけでなく、インターナショナルな参加者と休憩時間や食事の時間に片言の英語で喋ったりするのも楽しく、皆さんと my friend な気分になれたのが良かった。それもこれもこのサイクリングツアーを企画運営しているジャイアントのスタッフの皆さんの行き届いた心遣いのお陰で環島を楽しめたのだとおもう。それに何よりもうちの社員の皆さんにも感謝したい。