春エナジー
とっても気持ちの良い春らしい気候。ちょっと暑いぐらいの日曜日だった。本日は、絵本作家、谷口智則さんのワークショップがあって、靴に絵を描くワークショップだったが、ワタシには、靴に絵を描く。なんていう発想と感覚を全く持ち合わせていなかったので、最初は、どういうコト?っと、不安げにおもったが、「まちのえんがわ」スタッフのアオキさんの試作をみると、案外カワイくて、これいけそう!と感じると、20人の予約は瞬く間に満席になった。



たくさんの子供さんたちが参加するワークショップは、独特の活気感があって、ワタシのような年齢になると、こういうエネルギーに触れながら、子供達のために、何か印象に残るような、ものづくりの体験を共有できる、そんな機会を作るコトが、ワタシの楽しみにもなる、そんなワークショップを開催せんとアカンなぁ…って、考えたりする。
ま、それにしても、何よりもタイヘンなのは、タニグチさんで、参加者全員の片方の靴に、即興で絵を描くわけで、ちょっとした修行のような様相もあり、その一生懸命に絵を描く姿を眺めていると、あっ、オレも、一生懸命、ものづくりせんとアカンなぁ…と。子供達のエナジーとは別の種類のエナジーを受け取るのが、毎回、このワークショップの楽しみでもある。
そうそう、タニグチさんお住まいの古民家を木村工務店でリフォーム工事し、この6月頃に、テレビ番組の「十人十色」で、放映予定だそうで、よろしければ、皆さん、ご覧下さい。
4月のこの時期になると、いろいろな会合が重なるのだけれど、月曜日。お昼から生野区のオオツカさんとキムラーさんの3人で、5月19日日曜日の「空き家カフェ」の開催方法を話し合った。話が盛りあがり、うちの家に移って、庭を眺めながら、四方山話が続いた。火曜日。氏神さまの「清見原神社」の春祭があり、氏子総代会の数十人で参拝し、玉串を奉った。水曜日。野池さんが代表を務める暮らし向上リフォーム研究会は、「コアリノベーション研究会」と名称をあらためて、定例の研究会を木村工務店の3階会議室で開催し、温熱環境をシミュレーションできるリフォーム工事の見積書を討議した。その夜、「鰻の日」と名付けた、鰻丼を研究する3名だけの集まりが、堺の老舗、「鰻竹うち」であった。定期的に集まり、鰻を食べると、いろいろなコトに気付いてオモシロい。この話は、また別の機会にでも。木曜日。協力会社との「精親会第97回ゴルフコンペ」があった。ここ十年以上、年に2回しかゴルフをすることがないので、練習もまったくせず、成績は不甲斐ないが、それにしてもゴルフって、メンタルなスポーツだな。とあらためておもう。金曜日。「生野消防署の防火協力会」の会合が朝からあり、祖父の代からの引き継ぎなので、粘り強く出席を積み重ねることにしている。午前中早々に会合が終わったので、生野区の「食と農のプロジェクト」に参加した。お昼からは毎月19日に、木村工務店で、開催している
「空き家カフェ」が、生野区民センターで開催し、想定以上に多くの方々に参加頂き、プロモーション活動に関して、あれやこれやとコミュニケーションした。この日の夜。毎月開催している、「大工ミーティング」があり、その後の「とんちゃん食堂」は、とんちゃんの還暦を祝う、「ひろみ食堂」と名付けて、うちの奥方が料理を作って、皆で、とんちゃんの還暦を祝いながら、あーだこーだと食べて飲んだ。
こんな一連の流れが、「春のエナジー」なんだろうな。



庭の桜が5分咲きになった3月31日の日曜日。明日4月1日は、新元号が発表されるらしいが、そんな区切りに合わせるかのように、還暦同窓会があった日曜日で、住吉高校29期生百数十人が、昼の12時に、ミナミのホテルで集合し、久しぶりの懇親を深めた。高校卒業以来のひとも沢山いるわけで、誰だか、想い出せないひともいて、自分の高校時代の、在り様を、なんとなく、振り返りながら、仲間と一緒に過ごしているうちに、青春時代を再体験し、いや、おそらく、そんな再体験をすることによって、これからの人生をよりよく生きるエネルギーとなるのだろうが、2次会、3次会、4次会、5次会。最後は、一年に一度二度会う、親友三人で過ごしながら、この場に一緒にいるはずだった物故者を弔い、気付いたら深夜になっていた。いま、家に帰りついて、4月1日午前3時。寝て起きると、新元号と共に、あらゆることが、リセットされ、リフレッシュされるコトを祈って、これまでで、もっとも短いブログとして、眠りについて、再スタートを切ろうと思う。


そういえば、最近は、テレビ画面で、YouTubeを見るようになって、美味しいピザの作り方。と検索してみると、さまざまな生地造りの映像が次から次に流れて、視聴しているうちに、料理ベタな私でも、なんとなく出来そうな気分になってきた。「映像の力」ってすごい。





そうそう、今週、還暦の誕生日を迎えて、庭を隔てて同居する、長男家族の孫と一緒に、ケーキのローソクの灯火を吹き消したが、流石に、50歳の響きと60歳の響きは、かなり違う気分で、還暦誕生日の一日前は、ほんのちょっとセンチメンタルになりながら、今までのコト、これからのコトを、それとなく考えてみたが、誕生日当日は、あたりまえにフツウなわけで、「赤いちゃんちゃんこ」と「赤い帽子」を身にまとい、2人のマゴと両手を握って、ハッピーbirthdayを歌ったのが、確かに、記憶に残る誕生日となったが、生まれ変わって、リセットボタンを押して、リスタートをきれたら嬉しいと、願う気持ちもあるわけだが、数日たち、淡々と粛々と日々が過ぎていき、いま、雨滴が落ちる様子を眺めながら、ありきたりに「いまとここ」をしっかりと生ききるしか….なんていう気分。


昼過ぎて、雨が上がった頃を見計らって、造園の家谷さんが花宇さんと主催する植物の展示即売会に、奥方と味園ユニバースにいく。とっても雰囲気のエエ、気持ちの良い空間。元気の良い植物の力って凄いね。手頃な価格で欲しいのは売約済みだった。これっっとおもうやつは、高価すぎて、すぐに買う決心がつかなかった。奥方が、手頃でフツウな植物を3つほどゲットして、法善寺横町近くのインデアンカレーを食べて、地下鉄小路駅の階段を上がると、夕立のように激しい雨が降っていた。


土曜日の朝、うちの家を3Dカメラによる撮影があって、内部を歩き回れるリアルな映像として表現されるらしく、どんな仕上がりになるのか、楽しみだが、ドローンによるドラマ撮影とか、建築設計図のBIM化とか、建築を表現する手法が、どんどん進化しているのを肌で感じる一日だった。
「まちのえんがわ」で、珈琲ワークショップを開催することになったのは、



そうそう、土曜日の夜のコト。昨年の11月に、檜な縁で、うちで10人ほどの宴会を催し、そこで、建築話で、とっても盛り上がり、どんなきっかけだったか、とにかく、ケネス・フランプトン著「テクトニック・カルチャー」という分厚い本があって、というより、そういう本があると、その時教えてもらって、それを皆で読んで、語り合うコトになった。4000円ぐらいのその本は既に廃版で、中古で2万円以上する本になっていて、想像通り難解なわけで、3章だけを読んで集合!といわれても、20歳近く離れた若い設計者に比して、経験力は増え続けるものの、読解力は低下するいっぽうで、ま、なんとかひととおり目を通す程度で臨んだが、参加者全員が同じように難解だと感じているさまを見て、誰もが安堵感に包まれながら、穏やかな読書会になった。だれかれとなく気になっている文章を読んで、それを聞き、それにツッコんだり共感や違和感を口走ったりしながら、誰もが声を発しているうちに2時間があっという間に過ぎた。鍋を囲み、お酒を飲みながら、建築話が終電前まで続いて、想定以上に楽しかったので、次回も続くコトになった。